5月14日(木)

<登校日>

昨日3年生の登校日でしたが、さすが3年生ですね。趣旨を理解してスムーズに行うことができました。予約奨学生の話もスムーズに進んだと思います。今日は午前1年生、午後2年生です。健康状態の観察、学習状況の確認、そして来るべき学校再開に向けての準備という位置づけがあります。また、本日は国から緊急事態宣言の扱いについて何らかのことが打ち出されます。今のところ39県で解除か、という話ですが、大阪でも産業自粛解除に向けての判断が7日目に入ります。昨日6日連続で基準を下回りましたので、今日の結果いかんでは、早急に経済の自粛が解かれる可能性があります。再び社会が動き出すことになります。注目して報道を見てください。また、他府県ではありますが、学校再開に関しても前倒しで行った県があります。大阪では、今のところ5月末まで休業ですが、こちらもしっかりと確認していく必要がありそうですし、皆さんも学校HPについては、よく確認をしてください。

今日は生物です。前回の質問は

①二酸化炭素が増え続けると地球はどうなり、皆さんはこのことを防ぐためにどうやって二酸化炭素を減らしますか

②植物がする二酸化炭素を吸って有機物を作り出しますが、酸素を好まない呼吸を何と言いますか

③酵素の力を借りて日常を便利にしているものに何がありますか

この三つでした。①ですが、これは皆さんも知っている通り、二酸化炭素が増え続けると地球は、その温室効果で平均気温がどんどん上がっていきます。永久にこの状態が続くと、地球は動物が住めない惑星になってしまいます。一番影響を受けているのは両極、つまり北極と南極です。私たちが出すことで、地球上の知らない誰かが大きな被害を被っています。だから二酸化炭素を減らす努力をしないとダメなのです。で、減らす方法ですが、いろいろとありますね。化石燃料を燃やすのをやめる・・・空気中の二酸化炭素ガスを吸着して減らす装置を作る・・・こんなのでもいいかもしれません。②です。酸素を使う呼吸を好気呼吸と言います。これに対して酸素を好まなない呼吸を、酸素が嫌いという意味から嫌気呼吸と言います。植物の呼吸もそうですが、食品が発酵する場合にも嫌気呼吸をします。③ですが、酵素の力を借りているもの・・洗濯洗剤などがそうですね。酵素の力で汚れを落とす、また飲み物もあります。酵素を取り入れて活性酸素をなくする・・・なんてこともあります。酵素は、いろいろな化学反応を手助けしてくれるのです。

このように動物と植物は地球上の生命のバランスを上手に保っています。自然界って上手にできているのです。また、その中で、いろいろな生物が絶滅の危機を迎えながらも生き延びてきました。いわゆる突然変異です。しかし、生物のいろいろな情報はどこにしまってあるのでしょうか。人で言うと、子どもは親の顔に似ますよね。血液型も決まった型で遺伝しますよね。これは何故ですか?これが一つ目の質問です。また、子どもは親のどちらに似るかわかりませんよね。半々に伝えられるケースもあれば、どちらかの親に似ている・・そんなふうに言われることもあります。では、体の中にある何が遺伝の情報を持っていて、どうやって子孫に伝わるのでしょう。これが二つ目の質問です。科学捜査で最近大きな成果をあげているものです。聞いたこともあるでしょうし、以前この連載でも記載していました。ただ、遺伝というのは複雑なんです。上手くいかないケースもあります。では、もう一つ考えましょう。例えば、植物はたくさん種を作ります。そして、それらが大地にまかれて、光や温度、水の情報を上手に踏まえて、大地に根付きますよね。動物もたくさん卵を産むものと、そうでないものがあります。これは何故ですか。人は、基本1人でたまに双子が誕生します。犬などは、もっと頭数をたくさん産みますよね。そのため、多頭飼育で失敗するケースがあるのです。これも大きな問題ですが、こうやって卵の数に違いがあるのは何故なんでしょう。これも考えてみてください。

本当に生態系というのは上手にできていると思います。これを少しでも崩さないようにしていきたいですね。そして、崩れているものがあったらどう戻すかを真剣に考える必要があります。日本古来の生き物が外来種に淘汰され、絶滅の危機に瀕しているケースもあります。身近な問題に興味をもってください。

社会の新型コロナウイルスとの戦いは第2幕に入ったような気がします。当初は、未知のウイルスに怯え、どうしたらいいかもわからなかった時間。そして、次が感染の仕方を理解し、共存に向けての歩みをしている時間。それが今で、一定理解しながら自ら防御する術を身に着けていっています。次が、共存です。最後も共存ですが、感染した際にある程度治せる病になり、ほぼ命を落とす心配がなくなっている時間。ですから、志は半ばまで到達していない状況でしょうか。今後の動きにも十分気を付けていきましょう。