5月18日(月)

<週末の人出>

緊急事態宣言が解除されて最初の週末が過ぎましたが、どうだったでしょうか。昨日の大阪の新規感染者は0名で、3月9日ぶりに0名になったということですが、これはGW中に自粛した結果が出ているわけですよね。一端落ち着いて、今度は今どんな動きをするかで、次の2週間の結果が見えてきます。結果の見える時期がずれることが、この落とし穴にならないことを祈ります。諸外国では、抑え込みに成功したようで、人出が増えることで第二波に繋がる可能性もあります。一喜一憂せずに、冷静に行動をし続ける必要がありそうです。また、今週21日には残りの8都府県をどうするか、ということが決まりそうです。そこで全ての解除がなされると、もしかしたら学校休業日も短くなるかもしれません。今、方針としては、小学校6年生、中学校3年生については、他学年に先立って再開されることも言われています。準じて高校3年生も同じになる可能性があります。となると、最短で25日(月)から3年生は学校再開になる可能性もあります。今のところは、5月末まで臨時休業で予定が組んでありますが、もしかしたら休業解除が早まり予定が変更になる可能性もありますので、メルマガやHPには気を付けるようにして下さい

では、今日は<物理>ですね。質問は

①等加速度直線運動に近い運動に、物が落ちる、坂道を降りる、スキーの直滑降が近いと表現しましたが、何故「近い」という表現なのか

②最初の「時間をT1、速度をV1」、後の「時間をT2、速度をV2」としたとき、加速度を式で表してみる

の二つでした。①については、すぐに理解できるでしょう。物が落ちる際には、「空気抵抗」がかかります。これは物が落ちるのとは逆向きにっかるもので、押し返そうとしますよね。その時、真っすぐに落ちない可能性あがります。坂道を下る際にも同じですね。坂には凹凸があるでしょうし、真っすぐのようでそうでない可能性が高いです。直滑降も同じです。スキーではエッジを利かせずに滑ることの方が難しいですから、理論的に直線運動することの方が難しいと言えるでしょう。②ですが、加速度は一定時間に変化した速度の割合ですので、式は後の状態から前の状態を引いて考えることになります。となると、時間の変化は「T2-T1」ですし、速度の変化は「V2-V1」になります。求めたいのは、一定時間における速度の変化の割合なのですから、式は(V2-V1)÷(T2-T1)になります。実はこれが加速を求める式になります。そして、この加速度を一般的にはaで表現します。

つまり a=(V2-V1)/(T2-T1)

となるのです。そこで、次の質問です。では、速度Vと時間Tの関係をグラフにしたら、どんなグラフになると思いますか。思い出してください。等加速度直線運動では、一定の時間で一定の速度が増えるのです。例えば、加速度が1とした際には1秒ずつ速度が1増すことになります。そすすると、1秒後には速度は1で、更に1秒後には速度は2になります。更に1秒後には速度は3になりますね。このことから、グラフを考えてみましょう。

さて、等加速度直線運動に最も近い運動を考えた時、地球上では物が落ちる運動が最も近いです。例えば、空気中のどこかで物をもっていて、手を離すと自然と物は落ちますよね。この物が落ちる運動が最も近く、この運動を「自由落下運動」と呼んでいます。ここで二つ目の質問です。では、この物を持っている手を離した際にする運動をについて、次の点を考えてください。一つは最初の速度はいくらか、ということです。二つ目は、何故「自由落下運動」という名前なのか、ということです。さあ、どうでしょうか。想像を膨らませて考えてください。

何かを考えるということは非常に難しいことです。特に、世の中が何かに一喜一憂したり、どのような方向に進むかをわからない時などは特にそうです。よく、こんなことがあると「大変だねえ~」と声を掛けられる時がありますが、そんな大変なことはないですし、それは誰でも同じことです。そして、なるようにしかならないのですから、できることは何か、しなければならないことは何かを明確にすることで、方向性はおのずと見えてくるものです。いくらもがいても、あがいても仕方ありません。冷静に時を見定めて動きましょう。今週は、各学年2回登校日があります。課題のわからないところを聴くこともできますので、登校日の時間を有効に活用してください。