5月27日(水)

<始まります>

今月の残すところわずかになりました。あと各学年1回ずつ今月は登校があります。3年生は授業日ですし、1・2年生は登校日です。そして、来月に入るといよいよ分散登校ではありますが、授業が始まります。始まるにあたって、いろいろと注意して欲しいことがあります。まずは、学校で学べることに対して、友人に会えることに対して、感謝する心を持ってください。今まで、毎日会えなかった人は毎日会えるようになる。そこでは、いろいろなことがあると思いますが、今何をすべきか、何をしてはいけないのか、そして先をしっかりと考えて行動をしてください。そして、しっかりと学びをしてください。既に2か月が過ぎていますので、その分を取り戻すこともしないといいけません。課題では、これからの基礎となるものもあったと思いますので、もう一度見直しをして6月1日からの授業に臨んでください。12日までは分散登校で、午前と午後になりますが、15日からは通常の6時間になります。生活のリズムを取り戻してくださいね。

では、今日は<地学>です。前回は、

①化石は、火山岩、深成岩、堆積岩の中で何に含まれやすいでしょうか

②どうして化石には、太古の姿を残すことができるのか

この二つでした。では、①を考えますが、その前に化石って何かを考える必要があります。化石は石の中に生物の痕跡や姿が残っているものをさします。その種類によって、示準化石や示相化石と呼ばれるものがあります示準化石は年代を知るのに役立つ化石で、示相化石は環境を知るのに役立つ化石です。例えば、有名な化石にアンモナイトがありますが、このアンモナイトは生きていた時代が限られています。ですから、化石が見つかると「あ~いつくらいにできたもので、この地層はいつの時代のものだ」と特定できるのです。また、サンゴなどは昔から生きていますが、生息している環境は暖かい海ですよね。そのため、化石が見つかると、「あ~、この辺は暖かい海が広がっていたんだな」とわかるのです。ですから、非常に貴重なんです。話を戻します。では、この化石はどうやってできるのかというと、簡単にいうと、土の中に押し固められたのです。では、岩石のでき方を考えます。火成岩や深成岩はマグマが固まってできたもので、その温度は高い場合には1200℃くらいまでいきます。低くても800℃くらいですので、ここでは全ての生き物は「灰」になります。化石など残るはずはないですね。ということは、化石があるのは堆積岩の中ということになります。何らかの理由で、砂や泥の中に閉じ込められてしまったということです。多く見つかるのは、泥が固められてノートのページのように折り重なって固まった「頁岩(けつがん)」の中で発見される場合は多いです。頁岩は、ハンマー等で叩くと薄くはがれやすいです。そのはがれた境界に見つけるケースが多いです。葉とか、小さな生き物とか、虫の這った跡とかいろいろです。次いで②ですが、姿を残せるのは、固い部分です。人もそうですが、皮膚や脂肪は残りませんが、骨は残りますよね。植物でも繊維質は固いので、残る場合が多いです。最も典型的な化石に、石炭があります。よく化石燃料と言いますが、今から3億年くらい前のシダ植物が多いですし、当時大木だったシダ植物が土の中に埋もれて何らかの原因で炭化したものが石炭です。そして、これらの植物が多く茂っていた時代を石炭紀と呼んでいます。ですので、恐竜の化石も多く見つかりますが、多くは骨です。したがって、色や形は推測しているに過ぎないのです。ですから、皆さんも推測で恐竜に色を付けることができます。ここで、一つ目の質問です。今の時代にも草食動物と肉食動物がいて、肉食は草食を餌として食べます。恐竜も一緒で、肉食と草食がいます。では、この二つの色はどんな色だったのか想像してください。もちろん、理由も考えてください。

さて、石の話に戻ります。火山岩や深成岩、堆積岩の話をしましたが、他に岩石ってないのでしょうか。実はいろいろあるのです。例えば、堆積岩でも生物が積もってできる場合もあります。例えば、プランクトンが深海に積もる場合もありますし、貝殻の遺骸が積もる場合もあります。前者の場合は、チャートと呼ばれます。後者は炭酸カルシウムが主な原料となって作られます。日本にもこのような岩石が多数あり、有名なのは秋芳洞です。いわゆる鍾乳洞を作っている岩石です。では、二つ目の質問です。鍾乳洞を作っている岩石は何ですか。また、一度できた岩石が強い圧力により別の岩石に変化する場合もあります。また、マグマが押し入ってきて元の岩石を変えてしまう場合もあります。圧力によって変化するケースでは、日本では「中央構造線」と呼ばれるところに多く存在しています。また、マグマによって変わるものは、日本は火山国ですからいたるところにあります。では、このように熱や圧力によって変化して、新しく生成される岩石を何と読んだらいいでしょうか。これが三つ目の質問です。ちなみに、これらの岩石にはホルンフェルス(砂や泥が変化した)、結晶質石灰岩(石灰岩が変化する)、結晶片岩や片麻岩と呼ばれるものができます

いよいよ4月7日からずっと手掛けてきた理科特集ですが、授業が始まりますので、そろそろ終焉になりそうですね。この間、見てくれた方には感謝いたします。自分も久しぶりにいろいろなことを書けて面白かったです。もしかしたら、この後も続けるかも知れませんが、その時にはお付き合いの程、お願いします。