6月11日(木)

<一喜一憂せず>

昨日の話題は高野連の発表でしょうか。日本高野連は、昨日春の選抜高校野球大会の代替大会として、8月に1試合限定での大会を決定しました。皆さんもご存じの通りです。そして、報道は大きくこのことを掲載しています。では、ここで重要なことは何なんでしょうか。

新型コロナウイルスは決して完全に収束したわけではありません。確かに、大会が実施できるようになったことは選手にとっては、重要なことかもしれません。そして喜びたい気持ちも分かりますが、本当に意識して欲しいのは、野球以外の競技については、結論が見つかっていないということです。

高校生の部活動にとって、野球も他の競技も位置づけは同じです。野球だけが特別なわけではありません。皆同じように3年間練習に明け暮れているのです。同じ学校に、そういう思いをもっているという人がいることを忘れてはいけません。だから、粛々と与えられる試合があるのなら、そこに向かってひたむきに、そして希望がかなわない人のことをしっかりと考えて行動しなければなりません。高等学校の場は、部活動だけではなく、やはり学びが主でなければなりません。その生活の一部い部活動があり、大きく人として成長していく一つの手段として、部活動という集団の中で、個人の目標を見つけ、チームとして目標を見つけ、共に歩んでいけるそういう場ではないでしょうか。

同じ高校生活の中で「これだけは特別」ってことはないはずです。授業でも、部活動でも、常に意識すべきは「公平・公正」ではないでしょうか。

この新型コロナウイルス感染症の流行は、私たちの生活で考えると、本当につらい生活や制限された生活を強いられることになりましたが、それ以上に「今何をしなければならないか」、今「何を重要視して行動したらいいのか」そんなことを考えるきっかけをくれたような気がします。試練を糧に、そして生きる力にして、これからも小図にウイルスと付き合っていかなければならないですね。