8月4日(火)

<成績>

さあ、いよいよ1学期の成績が出ます。十分に取組めたでしょうか。成績は、この学期で言えば、十分な学びを経て、一定の基準に達しているかを判断するものです。その最低ラインが高校では40点ということになります。

では、一定の基準を決める要素は何なんでしょうか。内容としては、「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」「関心・意欲・態度」この四つをさします。皆さんは、どうでしたか?

例えば「思考・判断」などは、何かを考えて行動できたか。問題があって、それに対して向き合って考えて、答えを導き出せたか。例え、間違っていたとしても、学んだことを活用していくことができたか、ということが問われます。「技能・表現」は、例えば、随想を読んで、それらに対する感想などを自らの言葉を使って表すことができたか、また実験や観察などを通して、その結果を的確に言葉で表すことができたか、などがあたるでしょう。「知識・理解」はまさに言葉の通り、学んだことが定着しているか。理解し、自らの知識として身に着いているか、などが問われます。小テストなどは、これらを確認するためにしますね。「関心・意欲・態度」に関しては、その言葉通り、授業において積極的に参加し、興味・関心をもって取組むことができたか、が問われます。この4つを総合的に判断して、成績は付けられます。よく平常点などという言葉を使うことがありますが、平常点の中には、授業中の積極性や態度、質問に対する皆さんの取組み方、そしてプリントなどに対する表現方法の工夫などが盛り込まれているのです。また、定期考査の内容も、この4つを判断しながら作成されているのです。何気なく受けている授業ですが、授業は「受ける」ということと「授ける」ということが同居しないとダメなのです。まさに双方向で意見交換があって、初めて成立するものです。もう1学期はおわりますので、次は2学期に、こんな思いを持って挑んでくれたらなぁ、と感じます。

泣いても笑っても、8月6日には成績が渡されます。一喜一憂せずに、何が足りなかったのか、ということを考えられる、1学期を振り返ることができる機会にしてください。

新型コロナウイルス情報ですが、案の定月曜日の感染者の数は少ないです。沖縄では、行動自粛が発せられ、県外からの観光客に対しても本当に必要な旅行なのかを考えたうえで来県するように・・・という呼びかけがなされました。近隣でも、三重県では緊急事態宣言に近い宣言がなされました。今、私たちのモラルと、行動が試されているのかもしれません。それにより、道のウイルスが更なる猛威を振るうのか、それとも収束に向かうのか・・・耐える時は耐えながらも、共存の道を探ることが求められます。よく「怖い」という言葉を聴きますが、正しい知識を得ることで、過剰に恐れることをしなくても済みます。過剰反応は、それ自体が差別やいじめに繋がる可能性もあります。気をつけましょう。