10月21日(水)

<全校人権学習>

昨日、全校人権学習を実施しました。今年はコロナ禍の中でしたので、全校を2つに分けて5時間目と6時間目に45分程度ずつの講話を聴きました。先日も掲載しましたが、テラ・ルネッサンスの鬼丸氏に来校頂き、子ども兵のことについての話です。5年前にも一度お話をして頂いたのですが、その時と比べても今年は、やはりコロナ禍で現地の人たちは大変だそうです。

日本よりも規制が厳しいため、感染者の数や志望者も数も日本と比べて格段に少ないそうです。という国はウガンダという国の現状です。鬼丸氏は19年前に子ども兵についての団体を立ち上げ、現地で子ども兵だった人たちの社会復帰のお手伝いをしています。多くの人たちの社会復帰に尽力しているのです。

さて、昨日のお話しですが、実際に子ども兵だった人の話や、今私たちに何ができるか・・・そんな話が中心でした。便利な日本という社会に生活している中で気づけないことがたくさんあり、例えばウガンダやコンゴという国では、いまだに紛争が絶えず起こっています。そして、世界中には25万人もの子ども兵がいる現実があるのです。皆さんよりも若い人たちや同年齢の人たちが銃を手に紛争に巻き込まれています。その原因になっているにが、現地にあるレアメタル・・・いわゆる貴重な金属類です。色々な家電製品に使わている金属です。また、ダイヤモンドなどもそうです。

お金目的で国外の人たちが現地で紛争を巻き起こし、そこで得た利益を元に生活している。今日本で生産されているスマホなどは、現地のレアメタルを使用せずに製品として出されているそうです。もし、その製品の中に紛争でえられたレアメタルが使われていたとしたら・・私たちも紛争に加担していることになります。知らなかったではなく、知ることで紛争を防ぐことができるのです。ですから多くのことに興味を持って知ることから初めてみませんか。若者が立ち上がることで、いろいろと変えることができます。印象に残った言葉です。

「私たちは微力ではあるが、無力ではない」

この言葉をどう受け止めますか。一見何もできないようでいて、一人が声をあげると、そこに追随される人が出てきます。そして、多くの仲間が集うことで、大きな力になることがある、ということです。皆さんも、今何ができるかを考えてください。そして、もう一つ残ったこと

「思い込みではなく、確認することが大切」

ということです。人は思い込みで行動することがあります。また、思い込みで騙されることもあります。オレオレ詐欺もそうです。一体何が起きていて、聴いていることは事実なのかどうかを、しっかり目で見て、耳に聴いて確認すること。もしかしたら、騙されてそれに踊らされていることだってあるはずです。そうならないようにしないといけません。SNSで誹謗中傷することも、それに近いですよね。書き込みを信じ、安易にツイートする。最悪は、犯罪に加担することになります。これから社会に出た際には、必ず必要になることです。事実に基づいて行動すること。

皆さんなりに心に刺さったことがあると思います。それを大切にして、微力でもいいですから、考えを辞めずに常に行動できるようになってほしいと思います。皆さんなら大丈夫ですよね。