10月29日(木)

<授業で思うこと>

さて、今授業見学にいろいろなクラスに出向かせて頂いています。皆さんがどんな様子で授業を受けているのかな、とかクラスの雰囲気はどんな様子なのかな、とかいろいろなことを感じながら見ています。そこで感じているのは、どんな授業でも活き活きと授業を受けている人がいて、共通しているのは興味を持って参加している、ということかなと感じています。当然と言えば当然なのですが、自分が興味を持っていることに対しては、人は貪欲になれます。そして、類まれなる集中力をもって挑むこおができます。違いますか。しかし、反対に仕方なく参加している場合には、どこかで集中力が持てず、つまらなくなってしまいますよね。

私たちも、何かの講演会があって、最初は興味を持って申し込んだとしても、内容を聴いているうちに何か違う・・・そう思うと集中力は消えていきます。集中している時って、周囲の雑音が気にならないので、何でもできてしまいそうな気になるのです。経験ありませんか。かなり昔の話ですが、215㎞のマラソンに出場したことがあります。何とかゴールはしましたが、その後着替えて帰ろうとしても足が動かない・・・結局駅までの約100m程度をタクシーを使った記憶があります。それだけ集中している時っていうのは、大きな力を人は発揮できるのです。

皆さんも興味を持って授業に参加して欲しいです。ちょっとした知識かもしれませんが、役に立つことはたくさんあります。先日は「敬語」の授業でしたが、尊敬語とか謙譲語、丁寧語って使い分けが難しいですよね。ついつい使い方を間違える場合があります。そんな時の考え方など、「あ~」と目から鱗って思えたケースもあります。聴いていないと損だなぁ~と思いませんか。見ているとそんな授業ってたくさんあります。

知識として知っているだけで命を守れるケースもあります。日本は世界でも有数の地震国です。また、火山国でもあります。では、どこの山が危ないのか・・・どこで地震が発生しやすいのか、そしてその際の被害予想はどうなのか・・・数年前に御嶽山が噴火し多くの登山者が命を落としました。噴火することなど予想だにできなかったケースです。雲仙普賢岳の噴火もそうでした。世界的に有名な火山学者も命を落としています。自然の景色は見た目にはきれいで、特に秋は紅葉で目を楽しませてくれますが、一度牙をむいたときには、人は成す術がありません。だからこそ、命を守るために、今生活している場所について知る必要があるのです。そんなことも授業でやっていますよ。各授業では、今はそんなに大切ではないかもしれないですが、知っておくべきこともたくさんあるのです。そういう見方をして、授業に参加していきましょう。中間考査が終わったばかりで、今は体育祭モードになっているかもしれませんが、1か月後には期末考査です。点数を取るために学びをするわけではありません。知識として定着しているかどうかを問うのが考査です。ですから、最低限授業にはしっかりと向き合っていきたいものですね。