12月14日(月)

<冬将軍>

よく使われる言葉です。今週も寒くなることから、冬将軍が到来と言われていますが、何故冬将軍なのでしょうか。一般的に、冬型の気圧配置は「西高東低」と言われています。西に高気圧あり、東に低気圧があるのですが、この西の高気圧はシベリア気団をさします。詰めたい大陸の上の高気圧なので、非常に冷たい空気の塊なんです。この気団の風が、日本に吹き付けてくるので、上空には非常に冷たい空気が流れ込み、寒くなるのです。やってくる方向は大陸ですよね。

実は、この冬将軍という言葉は19世紀からあるのです。当時は「霜将軍(General frost)」とも言われていたようですが、当時フランスでは、幾度もロシアを征服しようとモスクワ遠征をしていました。しかし、幾度となくロシアの寒さに兵隊が命を落とし、遠征が失敗していたのです。このため、当時ヨーロッパではイギリスが「ナポレオンがGeneraf frostに負けた」と表現したのだそうです。これが日本に伝わった時に、日本では「冬将軍」と訳されたわけです。これが今にも残っていて、厳しい寒さがやってくると「冬将軍がやってくる」と言われているのです。

今週がこれに当たりそうです。もちろん、本当の冬の厳しさはこれからでしょうが、少し温い期間を過ごしていただけに、私たちには少々堪えますよね。明日には最高気温も10℃を下回る予想ですし、木曜日には最低気温も2℃のようです。準備をしないといけないですね。とは言え、北海道では、最高も最低も氷点下です。昔に比べたら暖かいのですけど、氷点下と聴くと寒く思いますね。ちなみに、シベリアでは最低気温が氷点下50℃なんてこともあります。実は、ここまで寒くなると、車もスリップをしなくなります。つまり、摩擦でできるタイヤと路面との水もすぐに凍ってしまうのです。滑る原因は水ですから、それがないので滑らない・・・というわけです。事故には十分に気をつけたいですね。

世の中はクリスマスから年末年始に向かっていくのでしょうが、今年は我慢の年末年始ですね。大阪や北海道のGotoも25日まで停止が延長されそうですし、大阪府の自粛25日まで延長されそうです。本日対策会議があるようです。また、東京や名古屋もGotoの停止がありそうです。経済をどう回すか・・・難しい問題ですが、それ以上に医療の状態が大変です。昔から言われていますが、看護師不足、医療機関の病床不足・・・深刻です。互いに助け合いながら、危機を乗り越えないとダメですね。

土曜日には保育交流会も実施しましたが、マスクにフェイスシールドを必須にしてガイダンスを行いましたし、対話の活動も控える形で実施しました。制限がある中でも、学びを止めないようにしないといけません。高校の学びもそうですが、今こそ学びの欲求を持って取組んでください。

では、今週も寒さに負けずに取組んでいきましょう。