12月17日(木)

<学校保健委員会>

昨日、学校保健委員会を実施しました。基本的には、学校で勤務して頂いている学校医さん、薬剤師さん、歯科医さんに意見を聞きながら、生徒の皆さんの生活や健康を考えて行こうとする場です。その中で、私たちや保護者の代表の方も交えて、今の健康上の諸問題等についても示唆して頂く場です。

昨日は、学校医さんからこの冬場の新型コロナウイルス感染症との付き合い方についてお話しを頂きました。結論から言うと、

「冬眠する」

という考え方で生活をするのがいいのではないか、ということです。では、冬眠とはどういうことでしょうか。今、国のGoTo施策についても一時停止し、全国的に自粛しようというムードになっています。そんな時だからこそ、熊が冬眠するように、私たちも一度立ち止まってはどうか、ということです。熊は秋になると、木の実などを十分に蓄えて冬場に備えます。よく目にする川で鮭を摂る姿があると思いますが、あれも冬の準備です。脂肪をたくさん蓄えて、寒い冬には巣穴に入り心臓の鼓動を遅くして、できるだけ活動しない・・・これが冬眠です。爬虫類もそうですね。

人も同じように、行動制限をされるのですから、外での行動を控え、家でまったりするのもいいのではないか、ということです。例えば、毎日買い物に行っていた人なら、1回に購入する量を少し多めにして、外に出る機会を半分にする。これでも行動自体は半分になっているのですから、行動制限をかけていることになりますよね。ちょっとしたことですが、工夫次第です。そして、年末年始は一部の鉄道会社では、大みそかの夜通しの運転をやめるなどとも言われていますので、そこにあわせて初詣を控えることも出てきますよね。場合によっては、年内に済ませてしまうこともあるでしょう。いつもとは違う年末年始になりますが、このことで少しでも収まるといいですよね。

ところで、学校内ではどうしたらいいのでしょうか。これもちょっとしたことですが、言われていたのは、

「今までやっていたことを再度確認して徹底する」

ということです。マスク、手指消毒、換気、環境確認等々です。ここで一つ入ってきたキーワードは環境確認です。推奨されている環境は

「温度18℃、湿度40%以上」

です。冬場は外は乾燥していますので、換気をするとどうしても湿度が下がります。その湿度を維持するために有効な手段は、実は「マスクの着用」です。マスクをすることで、吐いた息に含まれる水分がマスクにつき、口腔内がうるおされることになります。このことで、喉もうるおすことになり、ウイルスに対抗できるのだそうです。また、こまめに水分を摂取することも有効だそうです。休み時間毎に水分を摂取することをしてみてください。

最後に学校生活の中でのお願いです。次のことは、今はやめてください。

・他人のお弁当等を共有して一緒に食べること

・ペットボトルの回し飲み(ウォータークーラーもマイコップで)

・常にマスクを着用し、食事の時には向かい合って座らず、会話を控える

仮に症状が出ていない人がいた場合、この二つを行うと、確実に直接ウイルスを受け取ることになります。そうすると、感染しますよね。普段何気なくやっていたことが、実は大きなリスクを背負っているということを再確認してください。そして、一番感染するリスクがあるのが食事中です。よろしくお願いします。