クスイムン

  7月12日(火)の献立は、クーブジューシー、ゴーヤチャンプルー、もずくスープ、沖縄県シークヮーサーゼリーという、沖縄郷土料理でした。

 クーブジューシーのクーブは「昆布」、ジューシーは「炊き込みご飯」という意味で、「昆布の炊き込みご飯」となります。今ではポピュラーなメニューであるゴーヤチャンプルーは、ゴーヤのチャンプルー(混ぜたもの)を意味します。また、食材として使われているもずくや、シークヮーサーも沖縄の名産品です。

 沖縄料理は暑さを乗り切り、夏バテ防止に効果のあるビタミンB1やビタミンCが多く含まれている食材を使用しています。本日のブログのタイトル「クスイムン」は、「食は薬」という意味ですが、このような考え方は薬が手に入りにくい時代、沖縄の食事は健康維持だけでなく薬の役割も担っていたことから生まれた考えです。お年寄りは、食べる前に「クスイナラチクミソーイ(薬になりますように)」、食べ終わったら「クスイナイビタン(薬になりました)」と挨拶をしていました。かつて長寿県であった沖縄県には、こんな理由があったのですね。

 給食では、今後も全国各地の郷土料理がときどき登場しますので、また楽しみにしておいてくださいね。