令和６年４月５日（金）、午前１０時より、ご来賓の方々、保護者の皆様ご臨席のもと、大阪府立高槻北高等学校 第４８回入学式を挙行いたしました。
校内の桜も、４８期生のみなさんの入学を祝福するかのように、見事に花を咲かせてくれています。春のやわらかな陽射しに見守られながら、４８期生のみなさんの「坂の上の輝く青春」がスタートしました。
以下、私の式辞からの抜粋です。
～さて、先ほど紹介した、本校の教育のキーワードの中に「鍛える」という言葉がありました。鍛えるというと、「学力」や「体力」が思い浮かぶのですが、私はぜひ「精神力」を鍛えてほしいと思っています。私がみなさんに期待するのは、「しなやかな精神力」です。何が来てもびくともしない、強靭な精神力も素晴らしいと思いますが、「しなやか」とは、一般に、弾力があって柔軟なさま、という意味で用いられます。弾力があるとは、たとえ強い力が加わって変形したとしても、またすぐに元の形に戻ろうとする力がある、ということです。どんなに強い風が吹いても、その風に吹かれながら、柔らかにかわすことのできる柳の枝のように、どんな状況下にあっても、トラブルに巻き込まれても、慌てることなく、また、「こうでなくてはならない」と固定観念にとらわれることなく、柔軟に受け止め、その場の状況と自らの考えを信頼し、冷静な判断を行うことができる、その力が、私は「しなやかな精神力」だと考えます。
今私たちが暮らす社会は、大災害や今なお続く戦乱など、さまざまなことが次々に起こり、私たちはその問題と向き合いながら生活しています。平和で安心して暮らせる社会を築くには、どうすればよいのかと私たち一人ひとりが考えていく必要があるでしょう。その時、きっと「しなやかな精神力」が重要な意味を持つと思うのです。
みなさんは、これから、北高という新たな環境で、新たに出会った先生や先輩や仲間たちとともに、授業や、さまざまな行事や、学校外での学びを日々、経験していくことになります。その中で、自分の考えや意見をしっかりと持ち、自分自身を見つめ、ぜひ、「しなやかな精神力」を鍛えあげてください。～
