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宮城県での「高校生災害ボランティア」活動について②【8月19日~22日】

8月20日 活動2日目の様子

 仙台市の特定非営利活動法人「おもいでかえる」にて、写真洗浄ボランティアを行いました。津波や洪水では建物や施設が被害を受け、多くの家財や生活用品が流されてしまいます。水が引いた後、消防隊や自衛隊、ボランティアの人たちとともに片付け作業をする中で多くの品が回収されます。その中に、アルバムがあります。アルバムは、泥にまみれたまま置いておくとカビが発生し、捨てるしかなくなってしまいます。カビが生える前に、アルバムから写真を取り出し、汚れた部分を取り除き、乾かすことで写真を再生することができます。

 持ち主のわかる写真も、分からない写真もあります。「おもいでかえる」では、これまで16万枚以上の写真を再生し、持ち主に返却する活動を行ってきました。被災して仙台を離れてしまった人々も写真を探せるように、年に一度、写真の展示会も行っています。

ボランティア7.jpg   

 今回は、写真洗浄作業の過程の中の、「アルバム解体作業」のお手伝いをさせていただきました。ポケットアルバムにはいった写真を、写真の表面にくっついたビニールをはがさないようにはさみで切り取り、写真の裏面に流れ込んだ泥を水で丁寧にふき取り、乾燥させる作業です。最後に写真の裏面に管理ナンバーを書いて、乾燥台に順番に並べていきます。

ボランティア9.jpg   

 今回の作業で、洗浄したポケットアルバムは21冊、500枚以上の写真が解体完了となりました。

 洗浄作業の対象は、写真だけでなく、合格証書やアルバムに一緒に綴じられたチケットやチラシ、ランドセルなど、たくさんの品があります。泥に浸かった写真は写っている人の顔にまで汚れがついていたり、写真が腐食、変色していたり、写真の裏まで汚れがまわったりしており、津波や洪水の被害の大きさが伝わってきました。

 それぞれの写真に持ち主の大切な思い出が詰まっている、そのことを忘れないように、

1枚、1枚丁寧に作業を進めていきました。

 

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