怖~い小説

図書委員会発行の『くるぶし』に、「怖い小説特集」が載っています。

「暑い夏、節電対策に冷房いらずになるような怖い小説でも読みませんか? 独断と偏見で選んだ怖い小説を紹介します。」

図書委員さんが選んだ怖い小説をここでも紹介しておきます。

 

『東京伝説 -閉ざされた街の怖い話』 平山夢明

『ZOO』 乙一

『瓶詰の地獄』 夢野久作

『デンデラ』 佐藤友哉

以下は漫画で......

『不安の種』 中山昌亮

『座敷女』 望月峯太郎

 

図書委員さんイチオシの『東京伝説』はシリーズで出ていて文庫化もされています。さっそく読んでみました。平山夢明十八番(おはこ)の「鬼畜」系「不快」系の都市伝説集で、現代社会の、足元にポッカリ開いた暗闇が......怖い。

編集子は図書委員さんの親の世代です。怖い話好き歴ウン十年。最近は、スティーヴン・キング(モダンホラーの代表作家)以前の、古い怪談がやっぱりよかったなあ......と。

ここで編集子から、クラッシック怪談のお勧めは......

橘外男の『逗子物語』と『蒲団』。 岡本綺堂の『青蛙堂(せいあどう)鬼談』などの諸短編。

入門編として、創元推理文庫の『日本怪奇小説傑作集』3巻と『怪奇小説傑作集』5巻。有名な怪奇作家の作品が網羅されています。好みの作家が見つかれば、他の作品も読んでみるといいですよ。

ちなみに、仙台の荒蝦夷(あらえみし)という出版社が震災前に出した『彩雨亭鬼談 -杉村顕道怪談全集』は近年のお勧め。

荒蝦夷がんばれ。

 

怖~い節電で、涼しい夏休みを。