今宮和歌集2011 巻一

国語表現Ⅰ受講の13人の歌人が短歌を詠みました。何回かに分けて紹介します。

「巻頭」の歌は、互撰で評価の高かった歌です。

 

今宮和歌集2011 巻一

 

巻頭七首


明日からいや明後日かその次かどんどん延期やる気スイッチ   もちまろ


神々に祈ってみても効果なし夏の課題と過ごす日々かな   滝坂昌秀


ふと気づく書いてる短歌皆ネガティブこんなとこまで出るか性格   秋月


海行かずプールも行かぬ我が肌は友と比べて随分白き   もちまろ


泣き笑い共に戦ったこの汗は、何より尊い私の青春   ちょんぷい


誰ひとり期待してない夢を持ち明るい未来信じてただけ   ジョナサン


風車青に染まりし髪の色赤に染まりし記憶の瞳   風雷成也(ぷらなりあ)

 

青春


悲願花我の右手にからみつく黒く染まった夏の青春   風雷成也(ぷらなりあ)


流星に手をかざしては引っ込める人を送りし永遠(とわ)の二番手   風雷成也(ぷらなりあ)



思い出す夏の終わりも近づいてあなたは笑う夢の中でも   ジョナサン


約束を果たせぬことがつらいけど君の笑顔を僕が守ろう   ボコ


かち合った視線そらしてはっとするなぜそらしたのばかな私   秋月


いつまでも一緒にいよう微笑んでいたあの頃の二人   J J



胸もとに抱える1つのカーネーション"ありがとう"の想いをこめて   ちょんぷい

 

                           〈 巻二につづく 〉