指導教諭公開研究授業と研究協議

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 11月21日(火)午後、本校指導教諭(国語)の公開研究授業と研究協議が行われました。

 和歌山、奈良、そして大阪から、公立私立の校長先生、指導教諭、教諭の皆さんが来校され、授業を見学し、その後、生徒の皆さんの国語力を伸ばすという視点での検討会が行われました。大阪府教育庁からも参加頂きました。

 今回公開しました授業は、本校の看板授業でもあります『私たちが立っている場所』という3年生の上級現代文の授業でした。教材は、村上陽一郎さんの『出来上がっている科学としての把握』です。題名を呼んだだけでも、難しそうな文章だなと感じます。実際、何度も何度も読まないと理解できない論説文です。

『私たちが立っている場所』は、もっとも教員が、直接的には生徒に教えない授業で、逆に、生徒の皆さんがもっとも深く考える授業ではないか、と私は感じています。合間合間でに言うヒントに、その秘訣があるのかもしれません。参加された先生方は、生徒の理解度の深さを関心されていました。

 受講している生徒の皆さんに、『何回位読むと理解できるの?』と聞きますと、『10回くらいで分かるときもあるし、わからないときもある。』『わかったと思ってからが長くて、読めば読むほど深くて、どんどん文章の深みに入っていく。』とのことでした。わかった!そうだ!といった学びの醍醐味を感じる瞬間が何度もあったのだと思います。 『難しいけど、何度も読まないとわからないけど、放課後もグループで話し合わないとわからないけど、この授業で力がついた。』『受講して良かった。』との声が、毎年寄せられる授業です。

 現在、学習指導要領の改訂、大学入試の改革が進んでいます。その流れの根本のひとつに、『主体的・対話的で深い学び』があります。『私たちが立っている場所』は、そのひとつの形ではないかと思います。『私たちが立っている場所』は、本校3年生の選択授業です。

 では、最後に
『onとoffを意識して』頑張れ 今高生!