5月13日(月)、リトアニアから12名の校長先生が三国丘高校に来られました。12名のうち5名は高校の校長先生だということでした。三国丘高校の他にも大阪や京都の学校を数校訪問されたとのことです。とても明るく研究熱心な先生方で、校長室にお迎えした瞬間から質問が止まりませんでした。
12名の校長先生のうち英語を話されるのは2~3名でしたので、英語が話せる校長先生がリトアニア語に通訳して他の校長先生に伝えるというスタイルでしたが、あっという間に時間が過ぎていきました。本校の教頭先生は英語の先生ですので、本当に助かりました。日本語に訳してもらいながらお答えし、また質問することもできました。
リトアニアで校長先生になるには物凄く厳しい試験に合格する必要があるうえ校長の資格には期限があると聴いてびっくりしました。公立の学校でも教員を集めるところから校長の仕事という話も伺ったので休む暇もなく働いているのかと思いましたが、休暇はきちんととるとのことでした。日本との考え方の違いに驚かされました。スクールカウンセラーの来校頻度についても話を聴きましたが、このあたりはリトアニアを見習う必要があると強く感じました。
まだまだ続きそうな話を途中で打ち切り、休み時間とそれに続く授業時間の生徒の様子を見てもらうために教室棟に移動しました。予定では廊下から授業の様子を見てもらうつもりでしたが、ある教室で嬉しいハプニングが起きました。外国人英語指導員(NET)のジャック先生が授業をしている教室の前を通りがかった時リトアニアの校長先生方が開いたドアから覗き込むような感じになったので、思い切って教室の中に入ってもらうことにしました。生徒にとってみれば予告なしの来訪者、しかも外国の校長先生方です。グループワークをしている最中でしたが、あちらこちらで生徒と英語でコミュニケーションをとる姿が見られました。私は、ジャック先生に申し訳ないなぁと思いつつも、こんなに贅沢な授業(生徒40人に対して外国人の先生が13人の授業)は絶対できないことなので凄く嬉しい気持ちになりました。ジャック先生も突然の来訪者を快く受け入れてくれ、生徒にとってこの上ない学習環境が整いました。さすがは校長先生方、日頃から児童生徒に関わっておられるだけに柔和で豊かな表情は教員という職業にとって万国共通なんだなぁと思いました。ありがとうございました。
体育館や食堂、物理実験室など校内をご案内した後校長室に戻り感想を伺いましたが、特に三丘生には良い印象を持っていただいたようでした。突然前触れもなく訪問したのにあたたかく迎えてくれたことが嬉しかったと言っていただきました。
最後に、リトアニア国旗の後ろに並んで記念撮影です。最後までニコニコ笑顔の大満足で交流することができました。この繫がりが何らかの形で今後も継続できたら良いなぁと思っています。
今月末にはSSH・SGH合同の留学生交流会が予定されています。そこでは三丘生が英語でのポスター発表に挑戦します。また、それ以外にもインドやフィリピンの生徒・学生との国際交流も予定されています。中学生のみなさん、大人になって仕事をしている自分を想像してみてください。未来の社会は今よりずっと国際化が進んでいるはずです。高校時代に実践的な国際交流を経験しておくことは大きな意味を持つと思うのですがどうでしょう?三国丘高校は進学など近い将来だけではなくその先のことも考えた教育を展開しています。この記事からそんなことを感じてもらえたら嬉しいです。
リトアニアの校長先生方ありがとうございました。もしまた日本に来ることがあったら是非三国丘高校に帰ってきてください!お土産にいただいたチョコレートがとても可愛かったので、お礼の意味を込めて写真を載せました。私も一ついただきましたが、めちゃくちゃ美味しかったです。ごちそうさまでした!