これは多分、体育科や体育コースを持つ学校を除けば三国丘高校にしかない取組だと思います。その名は「スポーツリーダーズセミナー」。対象は1年生の運動部員全員です。開催する日は毎年決まっています...1学期中間考査の最終日です。この日から部活動が再開しますが1年生の運動部員は体育館に集合し、〈外傷=ケガ〉や〈障害=故障〉などについて詳細かつ専門的な講義を受けます。講師は、本校学校医(整形外科医)の柳田先生です。柳田先生は日頃から(医)貴島会ダイナミックスポーツ研究所でアスリートの治療をしておられます。疲労骨折や椎間板ヘルニア、ハムストリング肉ばなれなど非常に専門性の高いお話もありましたので受講した1年生部員はみんな真剣に聴いていました。5月末と言えばそろそろ熱中症が心配になる季節であり、しかもこの日は1年生にとってはじめての定期考査である1学期中間考査が終わった日です。睡眠不足や疲労の蓄積もあると思いますので、この日に頭を使って安全や健康について考えるというプログラムは1年生運動部員の健康管理に最適だと思っています。
柳田先生は野球部の指導にもお力を貸していただいています。母校である三国丘高校の運動部活動について熱い思いを持っていただいていますので、この日(昨日)もその思いを語ってくださるシーンがありました。1年生部員たちに真の「文武両道」とは何か...考える機会を与えていただいたと感謝しています。
講義の後は、陸上競技のトップアスリートだったトレーナー(ダイナミックスポーツ医学研究所)の広田先生によるストレッチ講習会です。私も体育館の端っこで生徒たちの真似をしてみましたが、どこかで見たことがあるようなストレッチでもちょっとした角度や体重の掛け方、どこを伸ばすのかという意識の違いで効果が全く違うと痛感しました。1年生部員のみなさんは是非先輩たちにも伝達講習をしてほしいと思います。ストレッチの後、身体全体がぽかぽかになっていたのには驚かされました。
これからの季節は熱中症が大きなリスクになります。スポーツを楽しむために一番大事なのは事故を起こさないことです。そのためにも日頃からしっかりと自分の健康管理ができるように心掛けてほしいと思います。柳田先生、広田先生、ありがとうございました!