三国丘高校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受けている学校です。毎年この時期に行われる留学生交流会はSSH事業として位置づけられている他、SGH(スーパーグローバルハイスクール)の取組としても成果を挙げています。
この日(5月25日)は40名を超える留学生が来てくれました。留学生たちは大阪で日本語を学び、日本の大学や大学院への進学をめざしています。三丘生からみると年齢的には少し上の兄や姉のような存在です。司会をつとめた3年生はノンペーパーで、しかも英語で交流会の趣旨説明をし、進行を取り仕切ってくれました。まさに圧巻でした!留学生代表の挨拶も流暢な日本語で、レベルの高さが伺えました。
まずはこの写真をご覧ください。探究活動の授業(本校ではCSと呼称)で理系のテーマで研究を進めてきた班がポスターセッションと同時に実験をしています。しかも、見学者(留学生)に参加してもらい体感してもらう内容になっています。さすがSSHを代表する班だけあって科学的根拠に基づく説得力のあるプレゼンだったのでしょう...留学生が大きく頷く姿が印象的でした。
SGH班も負けてはいません。得意な英語を駆使して説明するとともに研究の途中で作った試作品や説明用のグッズを使って楽しそうに対応していました。留学生の質問にも慌てずしっかり英語で答えていました。三国丘高校の3年生になればこれだけのことができるようになるんだということを是非、中学生やその保護者の皆さんにも知ってほしいなぁと心から思いました。
プレゼンの後は視聴覚教室に移動して、三丘生企画による交流会です。自己紹介から入りゲームで楽しい時間が流れていきました。今年の3年生は明るい性格の生徒が多いんでしょうか...例年にも増して笑い声が響いていたように感じました。40数年前の自分の高校時代を思い出して、あぁこんな高校時代を過ごしたかったよなぁ...と独り言を言ってしまいそうになりました。
自分たちの探究活動の成果を日本語で説明するだけでも難しいのに、それを英語で、しかも英語圏以外から来た人も含む外国人留学生にわかるように説明するのは至難の業だと思います。こんなことにチャレンジできる環境があるということ自体が三国丘高校に在籍することのメリットであり、それを可能にしてくれているのはSSHやSGHの取組だと思います。学校としてのSSHの研究事業題目は「予測困難な時代に活躍できる理工系人材育成プログラムの開発」です。予測困難な時代に活躍するためのベースとしての国際理解が今回の留学生交流会を通じて進んだとすれば、こんなに嬉しいことはありません。この後の記事で SchoolInformationMeeting のことを書かせてもらいますが、高校選びの決め手は高校生の姿だと思います。三丘生の表情を見て中学生のみなさんが、自分のちょっと先の姿だと感じてもらえたら最高です。