三国丘高校の芸術鑑賞は毎年ジャンルを替えて行われます。今年のジャンルは「演劇」。わらび座のミュージカル"北斎漫画"を鑑賞してきました。生徒会執行部の生徒が開演前の写真を提供してくれましたので、まずはご覧ください。
わらび座の本拠地は秋田。民族伝統をベースに、多彩な表現で現代の心を描く劇団です。5つの公演グループで年間約800回の公演を全国で行っているそうです。恥ずかしながら、そんなに大きな劇団だとは知りませんでした。海外公演も16カ国で行なっているそうです。凄いの一言です。私がわらび座と聞いて思い浮かぶのは「わらび座修学旅行」なのですが、今でも毎年150校2万人の子どもたちがあきた芸術村を訪れ、ソーラン節や農作業を体験しているそうです。劇団というよりひとつの文化みたいになっているなぁと思いました。
せっかくですので、読者のみなさんにも"北斎漫画"を紹介しておきたいと思います。(以下、わらび座HPから引用)
時は江戸後期、鉄蔵(のちの葛飾北斎)32歳の春。 版元の蔦屋重三郎がおことを鉄蔵に引きあわせる。 家族を亡くして生きる張り合いを失っていたおことだが、日本一の絵師になりたいと夢中で絵を描く北斎の姿に、いつしか自分の夢を重ねていく。「ものには何でも色と形がある。その一瞬の姿をこの手で写し取れた時、たまらなく愛おしくなる。なんて楽しい、なんて嬉しい。それが絵師の仕事」
戯作者・左七(曲亭馬琴)とコンビを組んでヒット作を飛ばすが、作品の方向性を巡って大げんか。
娘のお栄も鉄蔵に似て絵のことが好きでたまらない。せっかく結婚したのに亭主の絵をけなして離縁させられてしまう。そんな2人を支える妻・おことだが突然の病に倒れてしまう。おことのために一世一代の絵を描こうと決心する鉄蔵だが、はたして絵を完成させることはできるのか。そして左七との関係は・・・
ミュージカルですので、歌あり踊りありの華やかなステージが展開されます。テンポの良い場面転換とインパクトの強い台詞まわしに引き込まれたかと思っているうちに、2時間という公演時間があっという間に過ぎていました。終演後には生徒会長が舞台に上がってお礼の言葉を述べ、花束を贈呈しました。劇団からは、北斎を演じた主役の役者さんからサイン色紙をいただきました。数日のうちには事務室の右隣にある大きなショーケースに飾りたいと思っています。興味のある人は見に来てください。