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〔中学生必読!〕三丘生 ミルフィーユから『受験生への熱いメッセージ』その1

 「文化祭を通して私が学んだこと」(610日)を読んでいただいた方が今回のタイトルを読んでいただけたら、あぁそのことね...!と閃いていただけたかと思います。そうです、610日のブログの最後の方で紹介させていただいた雑誌部の「ごった煮文化祭号2024」に載っている『受験生への熱いメッセージ』の著者が判明したのです。それも嬉しいことに彼女の方から私に声を掛けてくれました。それがいつかというと、何と、6月17日のブログで紹介したクラブ代表者会議の直後だったんです。ドラマみたいな展開だなぁと思いました。

 ちょっと補足説明をしますと、「ごった煮文化祭号2024」に載っている『受験生への熱いメッセージ』の著者はミルフィーユというペンネームで書いています。だから、私は困ってしまったのです。雑誌部顧問に頼んで、担任を通じて校長室に来てもらおうかとも考えましたが、こちらの勝手な都合で先生方にご面倒をお掛けするのは申し訳ないと思いましたし、少なくとも連れて来られるミルフィーユは私に対して良い印象を持たないだろうと思いました。そんな時に声を掛けてもらったのですから、そりゃぁ嬉しかったです。

 嬉しいとつい調子に乗ってしまうのが私の性格で、気がつくとミルフィーユに寄稿をお願いしていました。そんな訳で今回は、私が『受験生への熱いメッセージ』の各項目を転載しミルフィーユがコメントを追記するという形をお願いしました。項目は13ありますので結構なボリュームになりますが、未来の三丘生のために頑張ります。今回はまず、最初の3つです。

 このブログを読んでくれている中学生のみなさんは必読ですよ!受験生が大人からメッセージをもらうことはあるかもしれませんが、ミルフィーユは三丘生です。三国丘高校をめざして頑張ってくれている中学生から見れば先輩です。高校受験経験者がみなさんにお送りする熱いメッセージを読んでください!

 「その1 倍率を気にしすぎるべからず」

 入試が近くなると、各高校の倍率途中経過発表が始まると思います。自分の受ける学校は倍率が高いのか低いのか、気になると思います。中には、倍率を見て志望校を変える人がいるかもしれません。三国丘高校も毎年高倍率で有名です。 

 しかし、あくまでも私の意見ですが、倍率はそんなに重要ではないと思うのです。もちろん気になる気持ちもわかるし、高かったら不安になると思います。けれど、途中経過はあくまで途中経過であって「高いな」と思って志望校を変える人も出てくるでしょうし、その人たちが低倍率だったところに流れ込み、結果もともと高倍率だった高校よりも倍率が高くなる...なんてこともあるのです。「この学校は倍率が高いから志望校を変えようかな」、「でも、私と同じこと考える人も多いだろうから、もう少し様子を見ようかな」、「でも、そう考えて残る人が多ければ結局高いままかしら」...なんて考え始めると、とてもとてもきりがありません。それならば、くよくよせず英単語の一個、歴史の年表の一行でも覚えよう!と、倍率から離れて、受験や受験勉強に向き合う方が良いような気がします。

 要は、下から数えるから話はややこしくなるのです。何人中でも、例えば三国丘高校で320人合格するなら、320位に入れば合格するし、入らなければ不合格なのです。それが、下から数えて100番目であっても10番目であっても同じです。「320位に入ろう!」と考え方を切り替えて頑張る方が単純明快です。 

 倍率を見ることが悪いことだ、とは言いません。参考にするな、とも言いません。でも、気にし過ぎは良くない。「低かったらラッキー」「高かったら通った時に自慢できるわ」くらいに思っておいてもいいと思います。

 受験生は忙しい。時間の余裕も心の余裕も多くないので、どうすればそれらを有意義に使えるか、私は倍率を気にしすぎて時間や心を浪費するのはもったいない気がします。

ーーーーーーー ミルフィーユからのメッセージ ーーーーーー

 現在高2の私も、来年は大学受験です。大学入試の倍率は2倍とか3倍とか...さらに恐ろしい数字が並んでいて怖いですが、倍率にとらわれすぎずに頑張りたいと思います。

 「その2 得意科目を決めつけない」

 みなさんは何の教科が好きですか。何の教科が得意ですか。受験生に限らずですが「俺、数学得意だから数学に懸けるわ」とか「私、理科わからないから捨てる...。国語で稼ぐことにする」なんて言っている人を時々見かけます。悪いことではないと思います。実際、私も数学が苦手で国語が好きという文系脳です。でも、この言葉は聞くたびに「もったいないなぁ」と思います。受験なんて一発勝負です。何に助けられるかわからないのです。もし「数学で取ろう!」と思っていて、その年の数学が鬼難しかったら...、逆に、そんなに難しくなくて周りもみんな解けて全然差がつかなかったら...?もっと悪いことになるんじゃないか。そんな中で自分だけどうしても解き方が閃かなかったら...?そう考えると、何かに"懸ける"というのは危険な考えだと思いませんか?

 何かを"捨てる"という考えについても同じことが言えます。「歴史の年表なんてどう頑張っても覚えきれない」と思ったとします。そこで捨ててしまったら「試合終了」です。でも、最後まで諦めず足掻いたら...もしかして、その死ぬほど苦手だった教科に助けられるかもしれません。

 先ほども書いたように、私は数学が苦手です。でも、諦めたことはなかった。(文系クラスを選択した今も諦めてはいません)私が過去に受けた模試の中で最高の成績だったのは、中三の12月のC問題対策模試でしたが、その時一番良い点数だったのは数学でした。本番のテストでは、見事に数学でこけてしまうのですが...。

 では、それを補ってくれた教科は何だったのか。実は、得意の国語でも英語でもなかった。例のC問題対策模試では最低点だった社会が満点近くとれていたのです。まあ、はっきり言って私はよく「ムラがある」と言われます。つまり、これは極端な例です。しかし、何の教科に救われるかわからない、というのはみんな共通だと思います。もっと長い目で見れば、学生時代全然興味がなかった分野の研究、仕事をしている人だってたくさんいます。だから、今から得意科目を決めつけてしまうのは、もったいないと思うのです。

ーーーーーーー ミルフィーユからのメッセージ ーーーーーー

 どの教科も(受験に直接関係ない4教科も含め)全力で取り組むことによって、見える世界、そして未来が変わってくると思います。

 「その3 睡眠時間を削るべからず」

 みなさん、寝ていますか?突然こんなことを訊いてごめんなさい。ですが、睡眠時間は受験生にとってとても重要な問題だと私は思います。

 勉強が切羽詰まって、夜遅くまで勉強してしまうことはありませんか?夜遅くに塾が終わった後、更に家でも勉強することがあるかもしれません...でも、睡眠時間を削るのは絶対に良いことないって思います。夜ちゃんと寝ていなくて、学校や塾の授業中に眠くなっていたら本末転倒ですし、夜眠い中勉強しても集中力は持続しないし効率が悪いです!眠い中頑張っているのに、もったいないと思いませんか?

 長い目で見ても睡眠時間を削ることは決して良くありません。受験は結局、体力だと思います。本番の試験では、試験時間の1時間程度、それを5教科、集中力を維持させなければいけないわけですから。普段の勉強だって、長時間集中して取り組むには体力は必要不可欠です。ちゃんと寝ないで戦えるわけがない!!

 そんなこと言ったって、学校の課題や小テスト、塾の宿題、予習、復習、定期考査の勉強...やることはたくさんあるのに、とても時間が足りない!という方も多いかもしれませんね。私は、時には諦めも大事だと思っています。あなたが今、もし睡眠時間をおして(犠牲にして)勉強しているなら、その勉強と自分の睡眠を天秤にかけてみてください。睡眠はその日の疲れを取ったり、暗記を定着させたり...受験生だからこそ必要なものだと思います。「それに勝る価値のある勉強なんて、そうそうないんじゃないの...?」と私は思います。勉強は特に課題とかじゃなくて、テストの勉強なんかは終わりがないものです。どれだけやってもできていない、覚えていないところが見えてくるものだと思います。だから私は、眠くなって集中できていないと感じたら「今日はタイムアップ!仕方ない。仕方ない。」と諦めます(笑)提出課題は、諦めたらダメかも?ですけどね(笑)

 私の友だちに、有名な進学校に入った人がいますが、その人はよく朝早起きして学校に行く前に勉強していました。私は朝が苦手だし、それも嫌だったけれど、時間制限がある、終わりがある、という点では、夜遅くまでだらだらやるより良いかもしれません。

 「勉強を諦めるなんてムリ!」という人もいると思います。そういう人は、寝る前に焦らなくて良いように、もっと前倒しで勉強を進めておくと良いと思います。私は、夜眠らないといけない時間に勉強が終わっていなかったとき、その勉強をする時間が、もっと早い時間、あるいは1日前、2日前にもあったのではないかと反省します。そんな時間にまだできていないのは「もう手遅れだ!」という感覚を身につけたいと普段から考えています。ギリギリになって焦りだし寝ないで勉強する...本人は「寝る間も惜しんでこんなに頑張っている自分は偉い」と思うかもしれないけれど、冷静に客観的に見ると、寝る間を惜しむ前に、睡眠時間を削る前に、削れる部分があったかもしれません。

 少し厳しいことを書いてしまいましたが、これは私自身に向けたメッセージでもあります。よくギリギリになって泣きながら課題とかやるので(笑)。とにかく、絶対やらないといけないこと、絶対やりたいことは早めにやっておく。それで間に合わなかったら諦めることも大事、と少し心の片隅に置いておくことも大切かな...と思います。

ーーーーーーー ミルフィーユからのメッセージ ーーーーーー

 美容と健康と、そして穏やかな広い心を保つためにも、睡眠を大事にしたいです。

 

 中学生のみなさん、いかがでしたか?『受験生への熱いメッセージ』は全部で13項目もあります。ぼちぼちとご紹介していきたいと思いますので、楽しみにしておいてください。

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