三国丘高校天文部は、宇宙飛行士 土井 隆雄 先生も所属していた、伝統あるクラブです。その天文部が近年力を入れているのが「観望会」。この企画は、近所の小学生とその保護者を招いて、部員の指導のもと天体観測をしてもらうというものです。春に開催して以来2度目の「観望会」が今夜開催されました。
まだまだ明るい17時30分。冷房の効いた食堂に集まった子どもたちは、部員たちが考えた"天文クイズ"に挑戦しました。「人類で初めて月に降り立った宇宙飛行士が言った名言は何?」みたいな難問が4択問題として出されましたが、びっくりするくらい正答率が高かったです。問題を作った部員も驚いていました。今日、集まってくれた小学生たちが三国丘高校に入学し、天文部に入部してくれたら、もっともっと充実した部活動ができるでしょうし、もしかしたら、卒業生の中から二人目の宇宙飛行士が誕生するかもしれません。今からワクワクしてきました。
クイズの後は、子どもたちが待ちに待った天体観測です。グラウンドには既にたくさんの望遠鏡がセットされていました。望遠鏡の前に列を作って順番を待ち、天文部員の指導で覗き込んだ先に見えたのは何だったんでしょうか?「見えた!」とはしゃぐ子どもの笑顔がとても可愛かったです。
「観望会」は天文部のイベントとして定着した感があります。受付から案内、誘導、天体観測の指導まですべて部員たちのみでこなしていたのが印象的でした。天文クイズのクオリティも向上したと思います。参加してくれたお子さんが部員と仲良しになり「今度はいつ(観望会を)やるの?来週?」と訊いていた光景がほのぼのとして、最高でした。中学生のお兄ちゃんを持つ保護者(お母さん)には「中学生も参加できるイベントを考えてください」とリクエストをいただきました。
今や、三国丘高校の特色の一つと言えるまでになった「観望会」は天文部の誇りだと言えるでしょう。今日を迎えるまでには、企画段階から相当な苦労があったと思いますが、最後までやりきってくれた天文部員と、部員を見守りながら指導してくれた顧問の先生に、心から感謝です!