これまで何度かお伝えしてきました、フィリピンリーダーシップ研修の記事ですが、今回が最後の最後です。遂に、報告書が出ました。その中に「今後の誓い」というコーナーが設けられており、そこには「私はこれから...」で始まる、参加生徒の熱い思いが綴られていました。ご紹介します。
私はこれから前向きに英語を勉強します。これまでは全然やる気が起きなかったけど、この研修で英語が話せないと何もできないことが痛いほど分かったので、一生懸命勉強しようと思います。バディとの会話やショッピングモールでの店員さんとのやりとりにとても苦労したし、自分でもいろんな国に行ってみたいと思っているので、英語の勉強をもっと頑張りたいと思います。
私はこれから何かを伝える時に相手にわかりやすく説明できるようにします。エンドランの方々が私が英語を理解しきれなかったとき、より簡単に、ジェスチャーなどを用いてなんとかして伝えようとしてくれたからです。
私はこれから周りをよく見て自主的に行動できるようにします。エンドランの学生の方が周りを見て動いているのを見て自分も見習おうと思いました。
私はこれから将来を見据えて今できることを全力でやろうと思います。ADBの方たちもある一つの経験から現在の自分が形成されているとおっしゃっていました。それは、自分の興味あることや不思議だと思うことに常に気を張っているからだと思います。高校生の時からあらゆることに全力で取り組み、その中でした経験がこの先の人生のターニングポイントになりうるということに気を配りながらこれから生活しようと思います。
私はこれから今ある当たり前を大切にしたいと思います。フィリピンに行っていかに日本が恵まれているかを痛感出来たので、今ある当たり前は決して世界中の人が感じているものではないはずなので今の環境に感謝したいです。バディの話を聞きたかったけど私の英語力が乏しかったせいでコミュニケーションが取れなかったことがあったから、私はこれから英語の勉強、特にリスニングをします。
私はこれからSGHのビジネスプランを本当に実現出来るようにもっと頑張ります。フィリピンに来て、バディが様々なことを助けてくれて本当に良くなったというか、ちょっと様がわりもしたけど、よりサステナブルになったり、より高齢者に良いものを届けることを優先したプランになりました。バディも自分達のことを信じてくれてるし、私自身も自分達の努力を認めていてそれが報われるようにこれからもっと頑張ろうと思いました。
まず、私はこれからこの出来事を忘れる前に、友達や家族に共有します。生活面では、エンドランの学生のおもてなしや優しさを見習い、気遣いができる行動をします。学習面では、フィリピンで間近で感じた格差をどう無くしていけば良いのかを考え何か行動できることを見つけることをします。
私はこれから自分の住む世界よりも広い視野を持つことを心がけます。日本とフィリピンの違いは、文化や衛生面、貧困など自分が思っていたよりもさまざまな部分から挙げられることを知りました。研修に参加する前の自分はそういう違いがあることを知りつつも、日本で便利な生活に慣れすぎたためにあまり実感がわきませんでしたが、1週間フィリピンで生活してみて、水道や街並みなどを見渡してみるとこれまでの便利な生活は当たり前ではないことに気がつきました。これからは、自分の身の回りだけでなく世界中に目を向けて、贅沢しすぎていないか、環境に感謝しながら生活していきたいと思います。
私はこれからより実践的な英会話を学習します。今までの英語学習はテキストを使って日本人と会話するというようなものだったので、今回実際にネイティブの方々と話した時、自分の未熟さに気付かされました。なので、将来海外で働くことも見据えて、テキストをただ読む以外にも実際に英語で会話するなどの学習にも取り組んでいこうと思います。
私はこれから自分の将来について考えます。今まではこんな仕事したいなぐらいにしか思ってなかったけど、ADBでの研修や、エンドラン大学での講義を受けて、たくさんの刺激がもらえたし、少し興味のある分野もできました。自分として、高校卒業後は大学に入りたいと思っているので、自分の行きたい大学を決めるためにも、自分の興味のある学部や学科についてたくさん調べて、それに向けての勉強を始めたいと思います。
私はこれから人に優しくします。なぜなら、エンドランの大学生に優しくしてもらい、とても嬉しかった。なので、私も人に優しくして多くの人に喜んで欲しいと考えました。
私はこれから、何か新しいことチャレンジするのをためらわないようにします。ビジネスプランを全て英語で進めていかないといけなかったのはほんとに大変で、スムーズにいかなかったけど、なんとか成功といえるようなプレゼンができました。講義の中でも思いきって前で話す機会に恵まれて、今までより自分に自信を持てるようになって英語でのコミュニケーションのハードルが下がりました。こういった経験から、失敗が怖いという気持ちで挑戦することを避けていたらもったいないと強く感じたので、少しでも興味があるなと思ったことに対して積極的にトライしていきたいと思います。
私はこれから周りをみてすぐに行動にうつすことをします。エンドラン大学のみなさんが私たちが困っているときに気づいて、すぐにたすけてくださっていたので今度は私がみんなにできたらいいなとおもっています!
私はこれから自分から進んで日常の小さな人のためになることをします。フィリピン研修でいちばん先生が強調していたのが人のためを思って行動できるリーダーシップだったと感じていて、例えばバディの椅子を出すなどがありましたが、正直、もし自分が外国からの生徒を招いてその生徒たちが椅子を運ぼうとすると自分たちでやるから大丈夫だよとありがたいがそこまではしなくていいと感じると思います。しかしそれぐらいすることで、それぐらいしないと、感謝の気持ちというものは伝わりにくいんだなとわかりました。だから相手にありがた迷惑になるかもという心配は置いておいてまず行動してみるということを意識して生活したいなと考えました。
私はこれから自分の先入観や常識を、相手も同じだと決めつけないようにします。私がフィリピンに行く前に勝手に思い描いていたフィリピンのイメージは、インフラがまだ完全には発達していなくて、お店も少なく、国民全員が食べ物に十分にありつけていない状態を想像していました。しかし実際に行ってみると、予想とは全く違い、マニラ市街地には日本でもなかなか見ないほど大きいビルやショッピングモールがあって、人々は普通にブランド物のバッグを持って、飲食店で食事をしていました。また、エンドラン大学の学生は、私達と少ししか年の差がないのにもかかわらず、綿密に計画されたビジネスプランについて堂々と発表を行い、豊富な知識を使って私達のサポートをしてくれました。しかし、先述したように、日本にいたときには当たり前に使っていた水道水もフィリピンでは注意すべきものだったり、トイレには基本的に紙が無く、あっても流せなかったり、バイクや自動車があまり車線を守っていなかったりと、日本の常識では考えられないこともたくさんありました。また、1日目の物乞いの少女や、5日間マニラ周辺の市街地で生活したあとにMt.Purro周辺で川で洗濯をしている人たちを見たときには、日本では考えられないほどの貧困格差があることを痛感しました。このように、フィリピンでは、日本で身につけた常識や、思い描いていた先入観とは全く違うことがたくさんありました。また、1つの側面だけを見ていては気付けないことがあることも体感しました。これは日本と海外の差だけではなく、人間関係や社会生活にも通ずることだと思います。今までの私の生活を振り返っても、相手も自分と同じことを考えていると思って主語を省略して話が伝わらなかったり、第一印象や1つの出来事で決めつけたりすることが多いように感じます。このフィリピン研修で学んだことをきっかけに、これからは、相手に寄り添って、勝手に決めつけない気持ちを大事にしていきたいです。
私はこれから自分の目で見ることを大切にします。フィリピンへの印象は行く前と行った後では大きく変わっています。建物の様子だけでなく、人へのイメージも変わりました。国は違えど同じ人間で、言語が違うだけであり、同じことで笑い、同じことで悲しみを感じる。国が違うだけでどこか怖い感じがしていましたがそんなことはありませんでした。これはエンドランの学生もそうですが、途中で、道を尋ねた警備員さんや店員さんからも感じ取ることができました。建物の様子は動画等で見ることもできましたが、実際に見るのとは雲泥の差がありました。そして、人の様子は実際に会話してみないとわからないと感じました。だからこそ実際に見て自分で捉えるというのが何よりも大切だと思うようになりました。貧困の問題や生活の環境の問題など、解決すべきと言われる様々な問題は今の私たちにはお金を出すことしかできないとよく言われるように思いますが、そのお金をどこに出すのかなどは実際に現地を訪れて何か感じた問題を解決できるような事業に出資するなど、実際に見るだけで選択肢が増やせるのではないかと思います。
私はこれから英語を極めたいと思います。英語を使うお仕事につこうと、この研修で決心しました!私は元々海外で働いてみたいと思っていましたが、海外の大学生やADBで働く日本の方と直接話を聞いたり接したりして、より海外で働きたいという気持ちが強まったから。
私はこれから英語をより重点的に勉強します。フィリピンでは、当たり前ですが何をするにしても英語でのコミュニケーションが必要でした。その度に、英語が聞き取れない、話せないせいで会話を止めてしまったり、なかなか言いたいことが言えなかったりしました。フィリピンも母国語が英語というわけではないのに、フィリピンの学生は英語がペラペラですごかったです。フィリピンで痛感した貧困、水道の問題、道路の舗装などの多くの課題の何を解決するにも英語ができなければ話にならないと思いました。なので、私は必ず英語を話せるようになり世界の人とコミュニケーションが取れるようになります。
中学生のみなさんは、これから本格的に情報を収集し、受験する高校を絞り込むと思います。例えば、海外研修が有るか無いかというところまでは簡単に知ることができるけれど、その内容となると、時間を掛けて説明を聴かないとわかりにくいものです。しかし、本当に大事なのはそこのところなのです。秋は学校説明会が盛んに開かれる季節ですが、このブログを読んでくれた中学生は、是非、とことん納得がいくまで質問してほしいと思います。Fight!