今回は、2年生で天文部の生徒、町谷悠希さんからの投稿です。彼は、これまでから、天文部観望会の記事を提供してくれるなど校長ブログにとっては欠くことのできない協力者です。実は、10月28日の記事「おめでとう!科学の甲子園大阪府大会準優勝」も彼がくれた投稿文をもとに書きました。早速ですが、ご覧ください。
私は、11月3日と4日の2日間、福井工業大学で実施された「宇宙がもっと近くなる! 13.5m パラボラアンテナ 見学・体験イベント」に参加しました。私が訪問した福井工業大学 あわら宇宙センターは、大学の研究室という枠組みを超えJAXAなどと共同で研究開発を行っている機関です。 三国丘高校からただ一人参加した私は、他の高校からの参加者と一緒に現地へ行き、そこにある「おわんの大きさが13.5mの電波を観測できるアンテナ」を操作させていただきました。 さらに、そのアンテナを使って、NASA(米)の地球観測衛星AQUAとの通信の様子も見ることができました。白黒の日本が映った写真がAQUAが観測した日本の姿です。 また、お花見の時などに使われるマットから自作の電波望遠鏡を作ることもできました。
この一泊二日の経験から学んだこと、それは 「好き」が共通の言語になるということです。お互いのことを全く知らない高校生の男女が13人集まり、グループワークなどをしていくわけですが、そんなことは当然、会話が弾まないと成立しません。なので、緊張しながらも周りにいる人に話しかけたのですが、13人とも生粋の宇宙好きですから、話のネタに困った時は宇宙の話をすると必ず盛り上がりました。この経験から、周りの人の"好きなこと"が分かっている場合、そのことについてしっかりと調べておくことで、短い時間でもすぐに仲良くなることができると知ることができました。 三国丘高校では、NASAやJAXAの宇宙体感学習がありますが、これらをはじめいろんな学習に参加する場合は、行く前に入念に調べておくことが話せる人を増やし、ひいては自分の楽しさを決めるのではないでしょうか。こんなふうに、大事なことに気づかせてもらう二日間になりました。
町谷さんからの投稿を読んで思いました。これこそ三丘スピリッツだと。興味があったらチャレンジする、どんな環境でも仲間をつくる、自分が得たものは共有する...そんなことができるのが三丘生です。三国丘高校は、堺の地にあって、130年の長きに亘り自由と自主自立を重んじる教育を展開する中で三丘スピリッツを育ててきました。
中学生のみなさん!高校時代に何がしたいですか?その答えが言える人は三国丘高校に来て、三丘スピリッツを持った先輩や同級生と一緒に実現してください。答えがまだない人は、三国丘高校に来て、仲間と一緒に答えを探してください。16日(土)はいよいよ学校説明会です。参加してくれる中学生が正門を後にするとき、その後ろ姿が輝いていることが私の目標です。