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10年先 社会に貢献する自分の姿を描け!78期生職業講話 こんなに濃い時間は見たことない!

 最初に言い訳をしておきます。ちょっと興奮しながらパソコンに向かっています。78期生の職業講話は、それほどに濃い時間でした。あんなに食い入るような生徒の視線を見たことがありません。この企画は78期の学年団から出てきました。正直言って、最初にこの企画のことを訊いたときは、何をしたいんだ?と思いました。普通、職業講話と言えば、すぐ先に就職を控えた生徒や学生のために行うものだと思うのですが、三丘生、しかも2年生に何を伝えようとしているのか...と、頭の中に?マークが飛びました。しかし、あれだけの修学旅行を指導した78期学年団の考えたことなので、まずは?マークを隠して今日を待ったというのが正直なところです。

 今日の職業講話のテーマは「10年後の自分をイメージしよう」です。各クラスに1人ずつ(全部で8人)の講師の先生方にお越しいただきました。本当にお忙しい中、三丘生のためにお時間を作っていただいたと思います。心から感謝申しあげます。ご依頼させていただくにあたっては、担任の先生の同級生など個人的な繫がりを頼んだり、本校卒業生にお願いしたりといろんなルートからご依頼させていただいたと思います。貴重なお時間を割いていただいたことにあらためて感謝申しあげます。お名前は伏せさせていただきますが、お勤め、或いは経営されている会社名等については以下のとおりです。クラス毎に講話いただきましたので、クラスと会社名等を併記させていただきます。

1組  阪急阪神ビルマネジメント

2組  住友林業株式会社

3組  医療法人英歯会三国丘歯科クリニック

4組  住友化学株式会社

5組  住友電気工業株式会社

6組  JR西日本イノベーションズ

7組  パナソニックコネクト株式会社

8組  日本ペイント・オートモーティブ・コーティングス株式会社

 2年生が入っている2階に行ってまず驚いたのは、廊下に教員が何人も居たことです。みんな、教室のドアの陰から講師の先生方の話を真剣な表情で聴いています。チャイムが鳴ると、まずは各教室で生徒の代表が講師の先生にご挨拶をします。78期生らしい律義さだなぁと見ていると、いよいよ講話が始まりました。いくつかの教室を覗いて回ったのですが、すべての教室に共通したのは「折れ線グラフ」です。所謂、人生の浮き沈みをあらわした折れ線グラフです。

 ある教室のドアに近づいて耳をそばだてていると、その教室の講師の先生の人生の折れ線グラフが現れました。誰が見ても人生の成功者と認識するであろうその先生のグラフは、激しく乱高下していました。その時々の状況や心境を語られる様子を見ているうちに、どんどんその話の内容に引き込まれていく自分を感じました。生徒に目を転じると、真剣な表情で前かがみになっている生徒が何人もいて、講話が生徒の心に届いていることが、すぐにわかりました。

 恥ずかしながら、私はその時初めて、この講話の意義を悟りました。実際に三丘生の先を歩んでいる人たちの話を聴くというのは、それだけでも大きな意義を持つことであり、そのことは即ち、社会貢献する未来の生徒(78期生)の姿を見せることに他ならないと言ことです。学年団の先生に訊くと、生徒たちには、今日の職業講話の前に、10年後の自分を想像した文章を書かせているそうです。当然ですが、10年後の自分を具体的にかける生徒はそうそう居ません。その後に今日の講話があり、さらに、先にこのブログでもご紹介した、南極からのリモート授業(本校教員が南極から授業をします)を経て、もう一度10年後の自分を想像した文章を書かせるそうです。今はまだ想像に過ぎませんが、2つの文章を並べてみれば、短い時間に自分が大きく成長したことを実感できると思います。自画自賛になってしまい申し訳ないのですが、これは、素晴らしい教育だと思います。そんなことも読み切れずに、最初に書かせていただいたような自分が居たことは恥ずかしい限りです。一方で、ここまで考えて企画してくれた教員集団がいる三国丘高校は自慢の学校だと思います。

 最後に、写真をご覧いただくとともに、私が今日聴いた話の中で一番心に響いた言葉をご紹介します。敢えてお名前等の情報は書きませんが、心から感謝しています。その言葉は「失敗や挫折のない人生なんてない。あるとすればそれは、何も挑戦しない人生だ。」

 

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