本年度の学校教育自己診断の結果が纏まりました。学校教育自己診断というのは、府立学校全校が行っているアンケートです。生徒、保護者、教職員を対象に毎年行われます。各校のホームページで公表していますので、ご覧いただくことができます。これぞまさに学校の実態ですので、受験する高校をどこにするか迷っている中学生は参考にしてください。今日は、令和6年度の本校の学校教育自己診断結果(ホームページにはまだアップしていないものです)からいくつかご紹介します。
「学校生活は楽しく、入学して良かった」に対して、"よくあてはまる"などこれを肯定的に捉えた回答をした生徒の割合が94.2%に至りました。この数字は過去最高です。因みに、年次推移をみると〈R4:91.9%→R5:93.0%→R6:94.2%〉となります。
他にもご紹介したい質問項目があります。「必要な進路情報の提供や卒業生との進路交流会の開催など、適切な進路指導を行っている」という項目の肯定的回答率は93.2%で、これも過去最高でした。
楽しい学校で、進路指導も充実しているとなると...次に気になるのは授業のことじゃないですか?実はこれも過去最高の結果だったんです。「満足できる授業が多い」の肯定的回答率は85.6%でした。年次推移を見ると〈R4:77.1%→R5:81.9%→R6:85.6%〉と毎年3%以上の伸びが確認できます。
評価が上がった項目ばかり紹介していたら、単なる自慢じゃないか...と思われるかもしれないので、肯定的回答率が下がった項目についても挙げておきます。まずは「学校の施設設備は、学習環境として適切である」の項目です。この項目の肯定的回答率は1.2%下がって83.5%になりました。11月16日(土)の学校説明会に来てくだった方なら頷いていただけるかと思いますが、三国丘高校は今、外壁工事の真っ最中です。最大限の配慮をしてもらっていますが、空調の使用が制限されたり、音が気になったりという状況が続いています。生徒のみなさんからすれば、学習環境として不満足な点があっても当然かと思います。が、工事業者さんのご努力もあり、来年の2月には素晴らしい外観が披露されることになりました。今の中3生が受験してくれる頃には、府立学校で一番ピカピカな校舎をお見せできると思っています。
もう一つだけ挙げます。「プロジェクタ等の映像機器を活用した授業は効果的である」です。この項目の肯定的回答率は4.6%下がって90.9%になりました。9割を超えているので少ないとは言えないと思いますが、下がった理由として考えられるのは、プロジェクタを使った授業が当たり前になったということが挙げられると思っています。今や、ほとんどの授業でプロジェクタを使っていますので、取り立てて効果的という感覚はなくなってきているんじゃないかと思います。
最初に書いたように、学校教育自己診断はアンケートですので、生徒の意見(感覚)が直接的に反映されています。しかも、このアンケートは府立高校において毎年必ず実施しているものなので、他校比較が容易です。一方で、このことを知っている中学生や保護者は少ないと思います。このブログを読んでくれた中学生や保護者のみなさんは、是非、各校のホームページを検索してみてください。高校選びのヒントを見つけることができるかもしれません。