いきなり、写真からで失礼しました。みなさんどうですか?楽しそうな空気感は伝わりましたか?
今日は、年に1度のスポーツ大会でした。この行事は、毎年2学期末考査の直後に行われます。今年は今日が1年生(79期生)、明日が2年生(78期生)です。次の写真をご覧ください。
さぁ、この競技、何だと思います? 運動会でよく見る"玉入れ"の籠みたいな物を持っている人の周りでサッカーボールをパスしています。よく見ると足じゃなくて手でパスしているようです。多分、ほとんどの人の頭に?マークが飛んでいると思います。それもそのはずです、日本でこの競技をしている人の数(競技人口)はたったの1,000人です。
日本における競技人口が少ないからってバカにしてはいけません。世界に目を移すと、69か国で100万人が競技している立派なスポーツなんです。名前は「コーフボール」と言います。過去2回の夏季オリンピックで公開種目になった実績もあります。
ルールを超簡単に言えば「ドリブル禁止のバスケットボール」です。試合は男女混合で行い、異性をマークすることは禁止です。接触プレーも禁止なので安全です。中学校や高校で開催されるスポーツ大会といえば大抵、男女別に種目が設定されていたと思います。メジャーなスポーツを見ても必ず男女別で行われています。男女混合の野球とかバレーボールとか聞いたことがありません。しかし、コーフボールは男女混合があたりまえの競技なのです。私もやってみて思いましたが、全く違和感がありません。みんなが安全に、しかも全力を出し切ってプレーできる、凄いスポーツ種目です。
大会はリーグ形式で進行していきました。決勝戦のカードは2組と8組...激闘の末8組が優勝しました。拍手の中発表されたエキシビションマッチは、優勝チームvs教員チーム。担任の先生方を中心にチームを組んで最強チームにチャレンジしました。私もちょこっと出場させてもらいましたが、とにかく楽しかったです。実は、教員チームは1度練習会をしています。顔は笑いながらも実は本気モードで向かったのですが、優勝チームは強かった! 本気で楽しいというのはこのことを言うのでしょう...爽やかな気持ちになりました。
クラスという集団に属する個々人が帰属意識を持って、心から仲間の活躍を応援する姿は三丘生を象徴する光景だと思いました。クラスによっては、昼休みにコーフボールの自主練をしていたという話も聴いていますが、そこまでやって一体感を持って楽しめるというのは「能力」です。仲間と一緒に心から楽しめる能力です。"楽しめる"の部分を"喜べる"や"頑張れる"に替えてみたらわかりやすいかと思いますが、社会から求められる「能力」の一つでもあります。
取材に来てくれていたPTA広報委員のお母さんがこっそり私に教えてくれました。「ちょっと前まで高校受験に必死だった子どもが、今はこんなに楽しそうに笑ってるなんて、あの頃(子どもが中3の頃)には想像もできなかったことです。」 中3生のみなさん、今はしんどいかもしれないけど、みんなには楽しい未来が待っています。健康に気をつけて、全力を出し切ってください。頑張れ!