希望者が受講できる「三丘セミナー」の1講座として、東京大学の宇野ゼミがやってきました!東京大学の宇野ゼミといえば東大生がこぞって希望する超有名なゼミです。そんな宇野ゼミの宇野健司先生が三国丘高校に来てくださったのですから、もう大騒ぎです。
宇野先生にお越しいただけることになったきっかけは一人の卒業生です。彼女は3年生の時にSocial Innovation Relay2021-2022という探究活動の世界大会で見事優勝した「レルカップ」というチームの一員です。現役で東京大学に進学した彼女が入ったのが宇野ゼミです。彼女から宇野ゼミのことを聴いたので、学校として、是非「三丘セミナー」にお越しいただきたいとオファーをさせていただきました。超ご多忙中にも関わらず大阪までお越しいただいたことに心から感謝申しあげます。
この講座の担当をしてくれた首席の大塚先生が受講した生徒の様子などをレポートしてくれました。写真と一緒にご覧ください。
本日の三丘セミナーは、東京大学の宇野健司先生をお招きし、ディスカッション形式の授業を行っていただきました。宇野先生は、東京大学の学生から非常に人気のある先生で、ゼミの参加者は数百人規模と伺っています。また、東京大学にとどまらず、全国の高校や大学でも出前授業を行っていることで知られています。本日は、その宇野先生から直接授業を受ける貴重な機会となりました。
授業はまず、「私語禁止」「居眠り禁止」といった基本的な注意に加え、「挙手をしないこと禁止」「発言を求められているのに発言しないことも禁止」といった新鮮なルールが提示されました。この指示は、授業への積極的な参加を促すものとして、生徒たちに強い印象を与えたようです。
次に、大学の交換留学制度についてのお話がありました。宇野先生は、海外留学が経験値を広げる絶好の機会であること、さらに経済的にも有利な選択となることを強調され、日本国内にとどまらず積極的に海外を目指して欲しいと熱心に語られました。
続いて、ケーススタディとして、ある会社の経営に関する具体的な事例が示され、生徒たちがグループで問題点や解決策を議論する場面がありました。この話し合いでは、自分の意見を積極的に発信するとともに、他者の意見をしっかり聞く重要性が強調されました。また、就職活動や社会人生活において必要となる力についてのお話がありました。宇野先生は、「論理」と「感情」のどちらか片方だけでは50点でしかなく、両方を大切にして初めて100点を取ることができると強調されました。具体的で説得力のある言葉は、生徒たちにとって非常に印象深く、自分の将来を考えるきっかけとなったようです。
感想
宇野先生の授業で特に印象的だったのは、その場の生徒の発言や反応に柔軟に対応しながら進めるスタイルです。一方的な講義ではなく、生徒の意見を引き出し、それをもとに授業内容を組み立てる様子は素晴らしかったです。これは、多くの場数を踏んできたことに加え、自らの授業内容を何度もブラッシュアップされてきた結果だと感じました。
生徒たちも、2時間の授業中一切集中力を切らすことなく取り組み、終了後には宇野先生に質問や感想を言うために長い列ができていました。この点からも、今回の授業がどれだけ生徒たちにとって有意義であったかが分かると思います。ぜひとも、また大阪の高校生相手に授業してもらいたいと思いました。