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ミスチルの名曲「終わりなき旅」が80期生に語ること〈学年通信 十駕JUGAより〉

 久しぶりに文字だけのブログです。

 80期生の学年通信 十駕JUGA 第10号を読んで、なるほどなぁ...と唸りました。思わず、ミスチルの「終わりなき旅」を聴きなおしたら、その歌詞は確かにありました。「高ければ高い壁のほうが登ったとき気持ちいいもんな」という一節です。私が気になったのは、この歌詞を 十駕JUGA 第10号 のタイトルにした理由です。勘の良い人は、どうせ進路の話でしょ...高い目標を持って、もっと勉強しろとか何とか言うんでしょ...と思っているかもしれません。正直言って、最初は私もそう思いました。

 しかし、読み進んでいくと、後半にこんな文章がありました。「決して京大とか阪大が偉いと言っているのではありません」。ここまで辿り着いたときに、「高ければ高い壁のほうが登ったとき気持ちいいもんな」という一節をタイトルにした意味がわかったような気がしました。件の文面の続きにはこう書いてあったのです。「ただ、そこをめざすことは恥ずかしいことでも何でもない...」

 長文の学年通信を示さずにその意図を伝えるのは至難の業ですが、 十駕JUGA 第10号 が言いたかったことは、自分の力を信じて高い目標を持ちましょう!ということだと私は解釈しました。

 80期生(1年生)は、それぞれが夏休みに大学のオープンキャンパスに参加し、いろんなことを経験しました。 十駕JUGA 第10号 には、オープンキャンパスに行った後の振り返りが11人分載っています。文字数にすれば1,000文字を超えますが、「勉強」という言葉は2箇所しか出てきません。自分の力を信じて高い目標を持ちましょう!とは言うものの無暗に高ければ良いというわけではないのです。1つだけ例を挙げます。オープンキャンパスに行った生徒が書いた振り返りの文章です。「自分が思っていた何倍も優れた環境で学ぶことができると感じた。他の大学が第1志望だったが、阪大をめざして勉強していきたいと感じた」。これを読んで、私は、頑張るためには理由がいるんだ...と思いました。最初は、「〇〇大学より〇〇大学の方が偏差値が高いから行きたい」と思うかもしれません。これも理由と言えば理由ですが、ずっとそのままじゃなくて、例に挙げた生徒のように、これからの自分の学生生活や将来の夢に関係するような理由が言えるようになってほしいと思いました。

 ミスチルがこの曲を発表したのは1998年ですので、高校生や中学生のみなさんからしたら遠い昔の曲なのかもしれません。ミスチルにとっては、長い活動休止を経ていよいよ活動を再開するタイミングでリリースした記念すべき1曲です。活動休止の理由はメンバーの体調不良だったので、活動を再開するにあたっては様々な思いがあったに違いありません。その彼らがこれだけポジティブな表現をするのですから、聴く人の心に突き刺さったのでしょう。理屈じゃなくて自然に「高ければ高い壁のほうが登ったとき気持ちいいもんな」と思えるのが理想だと思います。まだまだそんな気持ちになれないと俯いている人もいると思いますが、焦ることはありません。ペースを乱してバテるより自分のペースで完走する方が良いに決まっています。

 「終わりなき旅」あらためて聴いてみると味わい深いですよ!

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