[FSG]第2回集中実習研修2日目

第2回FSG集中実習研修!!~2日目~ 

午前中は数学・情報分野,午後は化学分野の実習学習を行いました。

午前 数学・情報分野

 右手と左手の握力をみんなで測定し散布図を作成しました。そして,その分布の回帰直線を求める操作を通して,回帰直線の基礎を学び『近似』がどのような『距離』に基づいているかを考えました。

 一般的には最小二乗法によって回帰直線を求めることが多いですが,それが適切であるのかを最小二乗法の原理から学ぶことができました。

下の写真は握力を測定している様子。

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測定結果により散布図を作成し,その相関の様子を示す直線を求めました。

同じデータについてエクセルで最小二乗法により求めた回帰直線と比較。

2本の直線がなぜ異なるのかをみんなで意見を出し合って議論したのち,

回帰直線の距離の概念が異なることを確認しました。(下の写真)

 ユークリッド距離以外にも距離があることを紹介し,自分たちが求めた直線はどの様な観点で『近い』かを検討しました。(興味のある人はどんな距離があるのか調べてみよう)

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距離の概念が多様であること。どのような距離を使うかは

その目的に応じて考えなければならないことを学びました。

午後 化学分野

炭酸カルシウム製のチョークは塩酸と反応すると、二酸化炭素を発生させます。

(どんな化学反応式になるのか考えてみましょう)

試験管の中で発生した二酸化炭素の泡が10センチ上昇するのに代替30秒前後。

この反応を利用し一定量の二酸化炭素をできるだけ速く発生する方法をそれぞれが考え、実験を行いました。

1・2年生対象ですので,化学反応の反応速度についての授業は受けていないのですが、反応速度に影響を与える要因を自ら考え意見交換しながら、実験することで化学反応や反応速度についての理解が深まっている様子がうかがえました。

反応の仕組みと基本操作の説明を受けている様子

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基本条件で反応速度を測定している様子

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反応速度を速めるにどのような手法を用いるか考えている様子

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各班が考えたことを発表

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反応条件を変えて実験している様子

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各班が行った方法を付箋に書き出しまとめている様子

各班が行った方法と速度変化のまとめ

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自分でどんどんアイデアを出して,あーでもない,こーでもないと,試行を繰り返しやってみることの大切さを学びました。