[1・2年]千里フェスタ

2月3日はプレフェスタ、4日は千里フェスタ(公開日)を実施しました。

全部で160以上もの発表が行われました。1年生は国際文化科探究基礎の代表発表、総合科学科の科学探究基礎の発表、2年生は国際文化科は探究、総合科学科は科学探究の発表です。また、英語のスピーチ、レシテーション、ディベートもありました。

3日は近隣の中学生が、4日は保護者や近隣の教育関係者が観覧にきました。

以下、発表についての1年生によるレポートです。①発表タイトル、②発表内容、③発表についての感想です。

1年Sさん

①「反応時間とスポーツパフォーマンスの関係」
②バドミントン部と水泳部でそれぞれ視覚、聴覚を鍛えるトレーニングをして記録の変化を比較した。結果としてはバドミントンではトレーニング有りのほうが記録は伸びたが、水泳部ではトレーニング無しのほうが記録が伸びるという結果になった。しかし、バドミントンでは記録の計測の条件が一定でなかったため正しい実験結果が得られ無かった。また、水泳部の結果が伸びなかった理由として、個人の伸び率を考慮できていなかったという反省があった。結論として、反応時間を鍛えるトレーニングでスポーツパフォーマンスを向上できるかを断定できなかった。
③スポーツがうまくなるために反応時間という視点から考えていたことが面白かったです。トレーニング方法も動画があって分かりやすかったです。正しい結果は得られなかったことは残念でしたが、これからの実験結果に期待したいと思います。


1年Nさん
①「イシクラゲを効率よく増殖させよう 〜細胞外多糖とストレスについて〜」
②「イシクラゲが増殖しやすい環境」と「細胞外多糖が分泌されやすい環境」の2つを満たす培養条件の検討
③この発表を聞くまで、イシクラゲとはどのような生物か知らなかったが、イシクラゲはワカメのような見た目の、身近に生息しているコケのようなものだということが分かった。このような身近な生物が食品添加物や化粧品などの私たちの生活に関わりのあるものに利用されているとは知らなかったので驚いた。
この研究の結果から、イシクラゲはストレスから身を守るために細胞外多糖を作り出していることが分かった。


1年Tさん
①「捕食者が被食者に与える影響による個体数の変動 〜ウシガエルの暴走〜」
③計算式が多く難しいなとも思いましたが、グラフや私達が知らない知識は途中で解説を挟んでくれたりと、とても親切な発表でした。外来種が生態系に入ると生態系が変わってしまうのは聞いたことがありましたが、ここまで顕著なことに驚きました。

1年Sさん
①○○味のアイスは溶けにくい!〜溶けないアイスの大挑戦〜
②どの味のアイスが溶けにくいかというとても面白い研究でした。先行研究によると、いちごポリフェノールが入っているアイスは溶けにくく、それはいちごエキスが水と油をつなげるからと言います。アイスに他の物質を入れることでアイスの溶ける時間が変わるのであれば、何味のアイスが一番溶けにくいのでしょうか。
コーヒー、緑茶、いちごジャムで実験をしたり、ポリフェノールの種類による溶け始めの違いと、粘り気や砂糖、アルコールの有無による溶け始めの違いを調べたり、たくさんの種類の実験をしていました。
結果として、いちごポリフェノールが溶けにくく、エラグ酸、タンニンがいちごポリフェノールをとけにくくするためだと言います。また、いちごポリフェノールは他のポリフェノールよりとけにくいそうです。
そして、今回の実験ではタンニンが溶けにくい理由がわからなかったことから、これから研究していくそうです。
③アイスの味によって溶ける速度が変わるということを全く知らなかったので、とても驚き、そして面白い研究テーマだと思いました。また、何味のアイスが溶けにくいかを調べるために、様々な物質を使って実験をしていたのがすごいと感じました。研究をするためには少しずつ条件を変えてたくさんのパターンを想定する必要があるということがとてもよく分かりました。


1年Mさん
①「反応時間とスポーツパフォーマンスの関係」
②視覚及び聴覚の反応時間を短縮させるべく、バドミントンのスマッシュと水泳の飛び込みでトレーニングをおこなった場合とトレーニングをおこなわなかった場合でどう結果に変化がしょうじるか実験した結果と考察をおこなった発表
③自分自身も部活をしているため身近な話題で興味を持ちやすい内容だった。結果をみて確かにトレーニング後の結果が向上している部分もあったが、一見向上せずトレーニングをしなかった場合が良い結果になっているように感じれたところもあった。
だが、発表の考察を聞いて納得のでき、関心のできる意見を発信していて聞いていて面白い発表だった。


1年Sさん
①「どの日焼け止めが一番効くの??」
②含まれている物質の量が異なるニベアの日焼け止め4種類を使って、どの日焼け止めが一番紫外線を防ぐのか、夏の車内に近い温度に温めたときに効果は変わるのか、日向と日陰で効果は変わるのかについてなどの様々な実験を行った。紫外線測定器を使って、どれくらい紫外線を防げたかを調べた。
③自分もほぼ年中日焼け止めを使うから、どの日焼け止めがいいのかを知れてよかった。実験方法や視点なども総合科学科ならではで、すごく興味深かったです。


1年Uさん
①「バスケットボールのスリーポイントシュートにおけるトレーニングの効果について」
②・男子女子それぞれ6人を体幹トレーニング・ウェイトトレーニング・何もしないの3グループに分ける
・トレーニングを2ヶ月続け、月に1回スリーポイントシュートの入った数を測定する(右サイド左サイドそれぞれ30本 計60本を打つ)
・結果何もしなかった人はシュート率が下がり、体幹トレーニングをした人は少し上がった。ウェイトトレーニングをしたひとは大きく記録がのびた。
③何もしなかった人は記録が伸びなかったからシュートを決めるためにはトレーニングが大切だということを学べました。トレーニングの中でもウェイトトレーニングが効果的だけどウェイトトレーニングは、やりすぎると逆に怪我の原因になることがあるので2日に一回無理のない程度に行うの
が一番効果的であることがわかりました。トレーニングは約2ヶ月ほど続けるといいことも知ったので、今回得られた知識を生かしてトレーニングを続けていこうと思いました。


1年Tさん

①「パスタブリッジを用いた方杖ラーメン橋の耐久実験」
②ラーメン橋における該当角度と傾斜角度の耐久性に対する実験による関係性を見つけ出し、力学的な視点から力の成分を解明するという内容で、最も耐久性が強い構造を探すというもの。
③実際にある橋の構造を調べたうえで実験をしていたので、正確性やなぜその形になっているのかなどの構造に対する問いがうまく行っていると思った。今回の実験では、実際の橋とは違い重りが動いていないので、動かしての実験もしてほしいと思った。全体的にうまく行っていたと思う。

①「イシクラゲを効率よく増殖させよう 〜細胞外多糖とストレスについて〜」
②イシクラゲに作為的に温度によるストレスと塩によるストレスを与え、これらのストレスにより細胞外多糖(自己防御)が多く分泌されるというもの。それにより、増殖しやすい環境を探るという内容。
③実験として誤差などの結果が確実でない(実験方法がもう少しいいものがあると思う)という点が惜しかった。結果として、しっかりと増殖しやすい環境がわかったわけではないので詳しく調べてみてほしかった。発表を見て、スライドがとても見やすかったので参考にしたいと思った。

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