2学期終業式 ~1年のしめくくり~

12月22日(金)、体育館で2学期終業式が行われました。

 体育館のエアコンを稼働させても寒さが忍び寄ってくる状況でしたが、さすがは北高生、しっかり集中して終業式に臨んでくれました。

 終業式では、校長からの式辞の後、2学期中の部活動の大会等で活躍した生徒の表彰、生徒指導部からのお話、教頭先生からの連絡がありました。

 冬休みは、そう長くはありませんが、体調管理に気を付けて、ゆく年をふりかえり、くる年への思いを描きながら、お過ごしください。

  

以下は、終業式で私からみなさんにお話ししたこと(式辞)の抜粋です。

~毎年12月になると、世間では今年の漢字ということで、漢字一文字が選ばれます。私もかつて、よく授業で12月になると、生徒のみなさん一人ひとりの今年の一字を考えてもらっていました。今年一年がどんな年だったかを語ることはできても、それを漢字一字にギュッと凝縮するというのは、これはなかなかに難しいことです。どうでしょう。みなさんは今、今年の自分を漢字一字で表せますか?

 私は「力」という漢字が心に浮かんできました。この一年、時には自分の無力さを思い知らされて落ち込むことも多々ありました。そんな私に多くの先生方や周囲の人たちが「力」を貸してくださいました。そして、なにより毎日いろいろな場面で北高生のみなさんのパワーを目の当たりにして、私も元気や勇気をもらって、頑張ることができました。私にとって、それはとても幸せなことでした。

 一方で、世界に目を向けると、今この瞬間にも、「力」によって、人々が傷つき、辛く悲しい思いをしているという現実もあります。そう考えると「力」というのは、どのような目的で、何に使うのかで、人を幸せにすることもできるし、不幸にしてしまうこともあるものだといえます。そんなことを考えながら、私の今年の漢字は「力」だということにしました。

 さて、力といえば、3年生のみなさんは、今、自分のもっている力を結集して一人ひとりのめざす進路に向けて、山登りをしているのだと思います。この山登りで大切なことは、めざす頂上は、一人ひとり違っているということです。同じように見えても、誰一人として同じ人生を歩むことはありません。ですから、どうか、人と比べて一喜一憂することなく、自分が選んだ道を、自分を信じて登ってください。長い道かもしれないし、ゴロゴロと石がある道かも、急な坂道があるかもしれません。ですが、登り切った先にはきっとあなた自身の頂上が待っています。あなた自身の力を信じて、あなた自身の山登りをしてください。

 では、みなさん、1月の始業式には、また元気な笑顔を見せてください。そして、少し早いかもしれませんが、良いお年をお迎えください。

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