9月3日(水)、教志コース「教志入門」では、関西大学 社会学部より 関口 理久子 教授をお招きし、「心理学への招待 記憶のしくみ」をテーマに、ご講義いただきました。
「記憶」といえば、私たちは「過去」のこと、と思いがちですが、そうではなく、「記憶」とは過去・現在・未来をつなぐものである、と教えていただきました。すなわち、「過去」の体験が「記憶」となって今の自分自身があり、「現在」の自分の体験がやがて「記憶」となり未来の自分へとつながる、ということです。未来の自分にとって、自分が「今」をどう過ごすかはとても大切だということになります。
また、「嫌なことが忘れられないときどうするか」について、グループワークで意見を出し合いました。「嫌なことが忘れられない」ことは、誰にでもあることなので、コース生のみなさんからも、そんなとき自分はどうしているのか、さまざまな意見がありましたが、どれも、なるほど!と思うものばかりでした。
関口先生からは、「嫌な体験の記憶」を考えないでおこう、とするのではなく、「嫌な体験」ではあるけれど、その体験の「よい側面」に注目して考えていくことで、その体験の評価がだんだんと変容していく、ということを教えていただきました。
先生がおっしゃるように、この講義で教わった「記憶のしくみ」をぜひ、これからの日常生活に役立てていきたいと思いました。