創立10周年記念式典

1121日(土)14時より、だいせん聴覚高等支援学校創立10周年記念式典を挙行しました。この10年を支えてくださった、大阪府教育委員会支援教育課並びに関係議員の皆さま、地域の関係者の皆さま、さらには歴代の校長、関係学校長の皆さま、同窓会、PTA会長、保護者の皆さまをはじめ多数のご理解とご支援のもと、今日この日を迎えることができました。

 式典の前には、この10年を振り返るスライドショーを上映し、ご臨席の方々とともにだいせんの歴史を追想しました。式典が始まり、学校長から、創立からの10年間の歩みと、「だいせんアクション6プラン」を含めた現在の取り組みについて話がありました。生徒たちが活きるこれからの1020年のために、今後とも聴覚に障がいのある生徒の教育の充実を図っていくこと、そして「真理は細部に宿る」という言葉のもと、学校の使命を理解した小さな日々の一つひとつの生徒たちとの実践を大切にして、生徒の社会への巣立ちを図り、共生社会のリーダーを育てていくことこそが、本校の使命であると熱い思いで語られました。

 

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PTAの辻会長をはじめ、多くの方々からご祝辞を頂戴し、さらに記念品贈呈では、PTAの方からクリアファイルに使用した航空写真と、応援用横断幕を頂きました。そして生徒会長の小林未沙さんから生徒代表のあいさつを行いました。

小林さんは、日々の学校生活での勉強や部活動、行事などの取り組みを振り返りました。そして、その充実した学校生活は、これまでだいせんの伝統を築き上げてきた先輩方の努力と、保護者の皆様や地域の方々、先生方の支えのおかげと述べ、感謝の意を表しました。来賓の方々から立派な挨拶であったとおほめの言葉をいただきました。

 

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第2部は、同窓会の協力を得て、先輩たちが語るトークショー「だいせんの後輩たちへ ~デフリンピックへのいざない~」です。デフリンピックに出場された、バレーボール専門の岡本かおり氏、陸上競技棒高跳び専門の竹花康太郎氏、同じく陸上競技短距離専門の三枝浩基氏、卓球専門の上田萌氏の4名をお招きしました。事前アンケートを中心に、色々な経験や思い出をお話ししていただきました。

デフリンピックを目指すうえでのつらい経験については、皆さんそろって「勝ち続けなくてはならないプレッシャーとの戦い。メダルを取ったら負けられなくなる。」「学校生活や仕事と練習の両立」など、非常に厳しい世界であることをお話しされていました。デフリンピックに参加して良かったことについては、メダルを勝ち取った喜びのほかに、異文化交流のすばらしさについても話されました。

岡本さんは「交流を図ること自分の考え方、視野が広がった。」と言われ、友達になりたいという思いから、国際手話やアメリカ手話の勉強をされたと、仰いました。こうした競技以外の話もたくさんしていただき、食事の悩みや時間感覚の違いについてもお話ししていただきました。

質疑応答では、生徒たちの質問にたくさんお答えいただきました。競技を続けるためには環境作りが大切ということ、緊張をなくすには今まで努力してきたという自信を持つが大事だということ、一緒に練習を頑張っている仲間や仕事をフォローしてくれた同僚には、少しでもいい成績を残すことが一番の恩返しだということをお話ししてくださいました。

生徒たちはこの一時間、目の色を変えて話を聞き、メダルを勝ち取った4名の言葉が、心に染み入っているのが見て取れました。このトークショーは、生徒たちにとって非常にすばらしい経験となりました。

 

 夜は同窓会主催の創立10周年記念パーティーが天王寺で催され、130名弱の卒業生・教職員で祝いました。あらためて、この10年の積みあげてきたことの大切さと、これからの10年に向けた力をいただいた式典となりました。ご支援ご協力にあらためて、感謝いたします。

 

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