阪南高等学校パッケージ研修 研究授業及び研究協議

【研究授業】

 1月23日(金)6時限目、2年5組において「現代文」の研究授業が実施されました。

今年度、阪南高等学校では「生徒の学習意欲を引き出し、生徒一人ひとりの学力と活力を高める「よくわかる授業」の実践」を目標にして授業づくりに取り組んでいます。

今回の研究授業は、鷲田清一の評論文「モードの視線」を教材として扱いました。思春期の若者が抱える「私とは何か」というテーマについて考えを深めるには格好の教材です。授業は筆者の考える衣服の働きを理解し、私たちの生活におけるファッションの意味合いを考えることを目標として展開しました。生徒を主体としたグループ活動を取り入れて、自分とファッションの関わりについて考えることで、教材の内容への興味関心を高める内容になっていました。まとめの中で生徒たちが考えたことと教材本文中で筆者が述べていることとの関わりを確認できたことは非常に効果的でした。

学習意欲を引き出して、わかりやすい授業を行うという阪南高等学校の目標に沿った研究授業でした。

 

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【研究協議】

 放課後に研究協議が実施されました。

指導主事によるパッケージ研修の意義の確認や研究協議の趣旨説明の後、授業担当者による振り返りが行われました。このパッケージ研修をきっかけにして、生徒主体の活動を取り入れた授業のあり方について深く考えることができたなどのコメントがありました。グループ討議と発表でも授業者自らが「阪南高校の生徒に効果的なグループ学習とは?」というテーマを設定し、進行を務めるなど意欲的にこの研修に取り組む姿勢が見られました。発表では、出席者からグループ活動ではテーマの設定が難しいが、工夫することで阪南高校でも得られる教育効果は大きいなどの意見が出ました。最後に同日行われたグループ活動を取り入れたカリナビ支援の研究授業でも大いに成果があったことや、3回にわたるパッケージ研修の成果の活用に向けての抱負などについての、まとめの言葉が学校長より述べられました。

阪南高等学校のめざす学習目標を実現していくための具体的な取組が、学校全体の取組へと発展していくことが期待できる研究協議でした。