枚方津田高等学校パッケージ研修 研究授業・研究協議

【研究授業】

 1月27日(火)6時限目、会議室において1年7組「現代文」の研究授業が実施されました。

今年度、枚方津田高等学校では「生徒が興味関心を高め、基礎・基本の習得的な学習方法の定着のうえに、思考力・判断力を育み、自己肯定感を高められる授業」を目標にして取り組んでいます。

今回の研究授業は、遠藤周作の「コルベ神父」を教材として扱いました。この教材では、生徒は短い叙述の中に遠藤文学の主題を凝縮した作品を通して、極限的な状況での「愛」と「生死」について考察することになります。今回の授業はグループワークにより、「一人の男」の日記を創作することで、彼の心情を表現するとともに、その活動を通して主題について考えるという展開になっていました。各グループに一枚ずつ用意されたホワイトボードに向かって、生徒たちは話し合いながら真剣な面持ちで日記文を創作し、順次発表していました。開始から終了まで、生徒が主体的に活動する場面が多く、目標も達成し、充実した授業になりました。

生徒の関心を高めて、自分で考える力を育む授業を行うという枚方津田高等学校の目標に沿った研究授業でした。

 

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【研究協議】

 放課後に研究協議が実施されました。

教頭と指導主事によるパッケージ研修の意義の確認や研究協議の趣旨説明の後、授業担当者による振り返りが行われました。どのようにして主体性を生徒たちに身につけさせるかという問題意識を持って、今回の単元では表現力の育成を目標として取り組んだということでした。参加者による協議では、グループ学習をはじめとする主体的な活動の場面を展開する要点は何か、評価についてはどのようにすればよいのかなどのテーマで活発な議論が行われました。最後に学校長より、生徒に考える力を育成するために、今後も校内組織を中心に継続して主体性を引き出す授業づくりに取り組んでいきたいという言葉が述べられました。

枚方津田高等学校のめざす学習目標を実現していくための具体的な取組が、学校全体での取組へと発展していくことが期待できる研究協議でした。