柏原市在住の古藤宏規(ことうひろき)さんが、当時の近大分教室の担任の辻本先生と一緒に羽曳野支援学校本校に来てくれました。古藤さんは小学生からバレーボールをはじめ(柏原JVBC)、元気いっぱいのバレーボーラーでした。小学生全国大会にも出場し、ベスト16に入ったキャプテンでした。しかし、中学1年生の10月にネフローゼ症候群になり、中3までの間に7回も入退院を繰り返しました。まさか自分が・・・。入院当初は、不安ばかりで精神的にもとても落ち込んでいたとのことです。運動制限もあり、夢をあきらめかけていましたが、羽曳野支援学校で出会った先生方に支えられ、無事卒業し、高校は、清風高校で2019年春高バレー準優勝(キャプテン)、大学は中京大学体育学部に進学し、大学4回生では全日本インカレベスト8(キャプテン)、来春からV1リーグVC長野トライデンツに入団が決定しました。ポジションは「リベロ」です。リベロは守備のかなめだけでなく、コート全体を把握し攻撃の司令塔ともいわれています。当時のことを振り返り、あきらめかけていた夢をあきらめなくてよかった。友だち、家族、先生、全員に支えられた、中学3年の時には「病気になってよかった(いろいろなことが学べたこと)」と感じたようです。後輩の皆さんに「あきらめなかったら、夢はかなう。その時はつらくてしんどいけど、自分の夢をあきらめないで、頑張り続けることはとても大事」と伝えたいといっていました。今も服薬しながらの生活ですが、将来もバレーボールに関わる仕事についていきたいと、力強く語ってくれました。分教室で初めて会った時にバレーボールシューズを履いていた辻本先生、10年ぶりにあった西垣先生も体育館に駆けつけてくれ、体育館でバレーボールを楽しみました。