進路選択の基となる知識と体験

blog140709 morinomiya DSC_0145.jpg 脳科学の入門書を読んでいますと、無意識の世界の話や研究がたくさん出てきます。人間は、多くのことを記憶し思い出すことができますが、思い出せないけれど頭に記憶されていることもとてもたくさんあるそうです。それは、氷山が水の中から一部だけが水面にでているように、ひらめきや気づきとなってその一部が意識の表に出てくる、あるいは本人の意思となって固まる基礎となるようです。プロの棋士が、考えることなく次の一手が頭に浮かんでくるという話はよく知られています。これら無意識の世界の記憶も、意識の世界と同じで、その基となるのは、本人の知識や経験です。学校ことばに換えると勉強と体験・実習になると思います。


 私は、生徒の皆さんに、『自分の10年後のイメージを持って欲しい。』と呼びかけていますが、知識・知恵や経験が十分でないとイメージできないのではないかと思います。10年後をイメージできるようになるためには、勉強や体験、友とのふれあい、読書、クラブ、課題研究等、いろいろなことを学び、経験して、この意識 or 無意識の記憶の世界へどんどん情報をためていくことが必要です。学校は、そのための知識や機会を、生徒の皆さんに提供していくことが、『自分の10年後のイメージ』を持てるようになってもらうために、大切なことだと思っています。


 写真は、先日、森ノ宮医療大学様のご厚意で、看護の実習設備を見学させて頂いたときの写真です。病院の新生児室が再現されています。勉強とともに、こういった経験や体験が、生徒の皆さんの記憶のどこかに残り、進路選択の際の基礎の一つとなっていくのだと思います。

 では最後に、
『onとoffを意識して』頑張れ 今高生!