大阪国語教育アセンブリー2016

 7月30日(土)、今宮高校において、今宮高校と大阪府高等学校国語研究会の共催で、大阪国語教育アセンブリー2016が開催されました。

 本年で4回目となります本アセンブリーは、高校教員が自主的に国語教育を考え、交流する国語教員による手作りの勉強大会です。本年も、大阪府の公立私立の国語の先生を中心に、他府県からも参加頂き、250名を越える先生が熱い思いを交流されました。大阪教育大学教授や大阪府教育センター幹部も出席され、また、今回も大阪府教育委員会からのご協力も頂きました。夏休みの土曜日に開催される国語教育への熱い思いをお持ちの先生の集まりです。この熱い思いが、国語教育の発展の原動力になるのだと思います。今宮高校がその発展に、少しでもお役にたてているとすれば、嬉しい限りです。

 開会式に次いで行われた全体大会では、作家の高橋源一郎先生をお招きし、ご講演と質疑が行われました。高橋様は、国語の教科書にもその作品が取り上げられている著名な作家であられ、また現在、明治学院大学国際学部教授として、『言語表現法』の講義も担当されています。 その高橋先生の講演の主題は、『教えない』でした。高橋先生の大学での『言語表現法』の講義の初日は、例えば、『私』というテーマだけを出して、あとは何も教えないという方法を取るのだそうです。そして、それを各自が受講生の前で発表する。学生は、その際の仲間の反応から多くを学んでいく。先生は、それを外れないように支えていく。そういう手法で学生の成長を促すのだそうです。いわば生徒から学んでいくという方式だと感じました。本校の3年生の国語の選択授業に、上級現代文『私たちの立っている場所』という本校の看板授業があり、教育関係者がよく視察に来られます。共通点があるように感じます。 全体会に続き、5つの分科会に分かれ、熱い議論が続き、さらに有志による懇親会でも会話が弾んでいました。

 大阪国語教育アセンブリーは、本年で4回目を迎え、定着した感じがしますが、これは、大阪府高等学校国語研究会や今宮高校の先生方の地道な活動が支えています。先生方のひた向きな活動にも、注目頂けたらと思います。

 1枚目の写真は、第1分科会での高橋様を囲んでのパネル討論の様子です。今宮高校3年生の二人も檀上に上がり参加しました。2~3枚目の写真は、全体会での高橋先生の講義と質疑の様子です。講演中も、ずううて聴講者の間を動きお話をされていました。写真は、高橋様のご了解を頂き、掲載させて頂きます。

 では、最後に 『onとoffを意識して』頑張れ 今高生!