全国高等学校総合学科教育研究大会(長野大会)

blog171104b 全国総合学科大会IMG_7516.JPG 先週、全国高等学校総合学科教育研究大会が長野市で開催されました。現在、全国総合学科高等学校長協会の副理事長も務めさせて頂いていることから、大会前日の理事会から出席しましたので、全3日間という出張でした。

 今回の大会には、北は北海道、南は九州から、全国の総合学科の校長、教員約350名が集まりました。全国総合学科高等学校長協会最大の行事です。 総合学科は、創設されてから既に、20数年が経ちましたが、総合学科は増え続け、現在365校が本協会に加盟しています。大阪府からは23校が加盟しています。実は、大阪の総合学科校数は、東京都や神奈川県より多く、その校数は、都道府県の中でトップです。

 総合学科の懐は深く、本校のように、進学をめざす学校に加え、進学・就職を共にめざす学校、工業・農業・商業等の系列に特色を持つ学校、学び直しを大切にする学校と、多様です。総合学科というシステムが提供するインフラを、どう学校目標にどう役立てていくかは、各校の学校運営に委ねられています。そのため、今回のような教育研究大会において、各校のすぐれた取り組み実践を共有し、それぞれの学校の取り組みに反映することはとても重要です。

 多様な総合学科ですが、共通点もあります。それは、いずれの総合学科も『将来を考える力』、『表現する力』が付くという点です。それは、将来を考える授業があり、また調べ学習や発表、グループワークが多く、それらが授業や様々な学校活動の中に組み入れられているからです。
 現在、文科省では学習指導要領の改訂が大詰めを迎えています。来年度の新入生が大学を受けるときから、大学入試制度も改訂されます。その改革の根底に流れる理念の一つに、"AIが進む21世紀社会の中で生きる力"をつけるということがあります。 『主体的に考え、調べ、最後には自分で決めて、それを表現でき、そして行動できる力』と言ってよいかもしれません。記憶中心の知識だけに重きを置くのではなく、このような力をつけて欲しいということだと思います。

 教育界では、よく『総合学科は、今回の高校教育改革を先取りしてきた。』という話が交わされます。 それは、総合学科が、現在求められているこれらの力をつけるための活動を、早くから実践してきたからだと思います。今回の全国大会では多くの発表がありましたが、中でも印象に残ったのは、開催県長野県の総合学科の生徒の皆さんの発表でした。素晴らしい発表でした。総合学科での学びは、確かに、このような力を育んでいると再確認できた大会でもありました。

 1枚目の写真は、長野県の生徒の皆さんの発表の様子です。
2枚目の写真は、開会行事の様子です。

 では、最後に
『onとoffを意識して』頑張れ 今高生!