高校教育の今後の方向性につきまして

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 高校の次期学習指導要領が告示され、その説明会が、現在、文科省 → 都道府県教育委員会 → 各校の教科主任等 の順に実施されています。新指導要領の適用は平成34年度からの年次進行ですが、その方向性は、既に大学入試問題に影響を与え始めているようです。

 今回の指導要領改訂に関する文科省資料を3枚、ご紹介します。

 1枚目のスライドが、指導要領改定を行う問題意識の根底にあります時代認識です。非常に厳しい時代認識ですね。ここ数年、たびたび文科省資料に引用されている内容です。

 2枚目のスライドは、この時代認識のもと、今回、今後、『育成すべき資質・能力の3つの柱』、として文科省資料に示されているものです。 左下の知識・技能に加え、それらを使い何ができるか、学び続け社会と関われるか、の重要性を訴えています。3年後の大学入試改革において、入試問題に記述式が取り入れられたり、知識だけでは解けない問題を志向しているのは、これらを身に着けた若者を選抜したいとの意図だと思います。また、自治会活動やクラブ活動、課題研究成果、地域活動等の活動を、主体性評価として、どう入試に反映するかの検討を、有力な大学が、文科省からの委託を受け検討を進めていますのもこの流れに沿った動きだと思います。

 3枚目のスライドは、グローバル化への対応と教育内容の見直し例として文科省資料が示してるものです。小学校中学年から外国語活動を開始し、中学校では授業を英語で行うことを基本とし、高校では幅広い話題について発表・討論・交渉などを行う能力を高めることを例として示しています。英語の習得を数年早め、現在の高校レベルの英語を中学で、大学教養レベルを高校で習得するというイメージにしていこうということかもしれません。当然、高校卒業時点で求められる英語レベルが高くなります。本校で英検講習を実施し、英検受験を奨励していますのも、これらの動きに沿ったものでございます。

 現在の今高生に、新指導要領が適用されることはありませんが、その方向性は、入試問題へ影響を与え始めていますし、その後の世代は、これらの教育を受けて社会に出て行きます。
現在の今高生が、未来に向かい、しっかりと勉強に取り組み続けることを期待しています。

 では、最後に
『onとoffを意識して』頑張れ 今高生!