夏季休業の間(高等部はもう始まっていますが)にと、聴覚障がいの専門性向上の教職員研修を行いました。研修講師には、東北福祉大学教育学部教授の大西孝志先生に来ていただきました。
「聴覚支援学校におけるICT機器の有効活用」では、オンライン授業の必要性の高まっている今に、タイムリーな研修です。大学で、すでに多くのオンライン授業を進めておられる大西先生のご経験もお聞かせいただき、試行として字幕付き授業を作ってみることや、授業展開をしっかり考えてICTを活用することなど多くの学びがありました。これらの分野は教職員にとっても初めてのことです。できるかどうかではなく、初めてのことを楽しみ、チャレンジし続けることの大切さを教えていただきました。
「ろう学校における主体的・対話的で深い学びの実践」は、聴覚障がいの専門性を高めるうえで、欠かせない研修になりました。特にきこえにくい子どもの生きる力を育むためには、言語概念の形成が大切であること、受け身の学習でなく、「自ら考える」学びが必要だということがわかりました。他にも、みみ学問の大切さ、教員の力量、自分が生きる力を試されていることなど、私自身も多くの学びがありました。あらためて学び続けられている先生から伝えられる言葉の深さを実感しました。今回の研修が、子どもたちの教育活動の充実に、そして教員としての力量の向上につながるよう、今後も取り組んでいきたいと思います。