避難訓練を行いました

本日、避難訓練を行いました。

年2回、5月と9月に実施しますが、今回は火災を想定した訓練です。

 本校には798名の生徒が在学しています。

一人ひとり全てかけがえのない命です。

災害が発生した際、一人の命も落とすことがあってはなりません。

災害時には 「自助」 「共助」 「公助」 という観点での行動が大切になってきます。

3つのうち「公助」は、消防士や場合によれば自衛隊、行政機関などといったところの役割になってくるので、今の皆さんには直接関係のないことかもしれません。

しかし、残りの二つは、全ての人に必要な力です。

まずは、「自助」、自らの命を守る力です。

災害発生時に状況を的確に判断し迅速に避難をすること、施設にいる時に非常口を確認しておくこと、災害に備えて食料を備蓄しておくことなどが、この自助力です。

そして、「共助」とは、自分だけでなく全ての命を守る ために協力をすることです。

これが、高校生である皆さんにぜひとも持ってもらいたい力です。

 例えば、自分の事だけを考え「避難できて良かった」と終わるのではなく、点呼の集約に全員が協力することで、逃げ遅れている人がいるかどうかをいち早く把握することに繋がり、他人の命を救うことになります。また、避難するときに体の弱い人やハンディキャップのある人を助けることも「共助」のための行動です。

今日の朝ニュースで、埼玉県で発生した火災において高校生が少女を救出したという事が報じられていました。東日本大震災の際も多くの高校生が活躍したと聞きます。

高校生は災害時に「助けられる立場」から「助ける立場」になることが可能な年齢です。

是非ともこれからは、「自助」に加え「共助」という視点で、災害に備えて欲しいと思います。

 避難訓練の様子については、概ねしっかりと行動できていたように思います。

しかし、本当の火事や地震が発生した場合は、パニック状態に陥ることがあります。

必要なのは、状況を判断し、落ち着いて行動できる力です。

どこで火災が起こっていて、どう避難するのが一番適切なのか?煙を吸わないためにはどうすればよいのか?例えば 皆さんがビルの5階にいて、4階で火事が起こった時、屋上に上がるのか非常階段で下へ降りるのか?」といった時に、状況を判断して行動する力をつけてください。

 およそ8年前に発生した東日本大地震では、18、000人を超える死者、行方不明者が出ました。ここにいる皆さんの20倍以上と考えると、その悲惨さがわかります。

また、有識者会議において、30年以内に70%~80%の確率で発生すると言われている「南海トラフ大地震」では死者33万人、この大阪でも8000人ほどに上るということが予測されています。

30年以内ということになると、皆さんは、遭遇する確率が高いです。

大規模災害が起こった時、どのようなことになるのか?自分にできることは何か?

ぜひ、この機会に考えてみて欲しいと思います。

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