1学期終業式挙行  #058

8/8(土)1学期終業式を挙行しました。

6月の入学式に土曜日の終業式と今年度は何から何まで異例なことずくめです。

今日の式も放送での実施となりました。

校長式辞のあと、特別活動部長から部活動の表彰披露と教務部長、保健部部長、生徒指導部長の講話がありました。3年生の女子サッカー部の生徒が大阪府高等学校体育連盟から優秀選手賞をいただき、表彰については改めて校長から表彰状の授与を行いました。

200808表彰1.jpg

以下に校長からの式辞を掲載します。

今年に入り世界は新型肺炎、新型コロナウイルスの猛威に翻弄されています。130年ほど前、この日本で伝染病研究に生涯をささげた世界的細菌学者である北里柴三郎という人がいました。今度、新しい1000円札の肖像にもなる人です。彼が確立した血清療法は現在の予防接種、ワクチン、抗体医薬に引き継がれています。

柴三郎は多くの言葉を残しています。その1つを現代語風にして紹介します。「如何に万能な学者でもことごとく専門知識を完全にもつ学者はいない。だから、各専門の学者が一緒に手をとりあってあらゆる方面で充分に情報を探しだせるようにしなければならない。自分のことは自分一人でするというような狭い範囲で各自が独立しているから自分の研究を広くほかに応用できず、したがって研究の成績があがらないのである。」「垣根を越えて専門家が連携を図り、互いに協働すれば新たな発想や企画が生まれるのである。相助け合うことではじめて人類の福利を増進することができる。」北里柴三郎はチームの大切さを語っています。今まさに、世界中の研究機関が力を合わせてコロナウイルスに立ち向かっています。

さあ、特に3年生が、歩みゆくこれからの数ヶ月は、明確には見えないものですから希望が大きく膨らむ一方で、不安に感じることも多いでしょう。そんなとき頼りになるのが仲間の存在です。青雲道場を思いおこしてください。みんなで互いに励まし合って、自分でやると決めた目標に向かって最後まで諦めずに挑戦し、やり通すこと。仲間がいてこそ頑張れることってよくあります。チームメイトをたくさん作り、お互いに手に手を取って助け合い、様々な困難に立ち向い、それを乗り越え、自分も仲間もみんなを幸せにする。そんなすてきな体験をしてみてください。

ここで一つみなさんに考えてほしいことをお話しします。それはマスクの着用についてです。熱中症予防のため体調に応じてマスクを外すことはありえます。しかし、その場合には決して言葉を発しないようにしてください。そして、これだけは知っておいてほしいと思います。もし千里青雲高校の先生や生徒の中で感染者が出た場合のことです。その人がマスクをしないで授業中に話をしていた事実があった場合、保健所はその時教室にいた生徒を濃厚接触者とみなします。濃厚接触者となった人は2週間自宅待機となります。そうなると大切な入学試験や就職試験、部活の試合や修学旅行等の学校行事にも参加できなくなります。授業以外でも、たとえば食事の際にはマスクを外さないと食事はできません。その時に向かい合って食べていても濃厚接触者となってしまいます。チームメイトのことを本当に大切に思うのであればマスクの着用を心がけてください。コロナウイルスに感染することは誰にでも起こり得ることですので、感染した人のことを非難するつもりは全くありませんが、みんなでチーム一丸となってコロナウイルスに立ち向かってください。

さあ、ほんのわずかな夏休みとなりますが、3年生はじめ1年生も2年生も、みんなにとって一生忘れられない夏にしてください。

カレンダー

2024年3月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31