3学期始業式  #135

1/11(火)3学期始業式を挙行しました。

今回も体育館での密を避け、放送による式としました。校長式辞のあと、特別活動部長から部活動の表彰披露と教務部長、保健部部長、生徒指導部長の講話がありました。

校長からは式辞に加え、オミクロン株の爆発的拡大に対し、コロナウィルス感染防止対策の徹底を

再度、確認しました。

以下に、校長の式辞を掲載します。

みなさん、あけましておめでとうございます。そして、みなさん、おかえりなさい。このタイミングで「おかえりなさい。」と言うのは変に感じましたか。

人が家を出るときには「いってきます。」と言い、家に残る人が「いってらっしゃい。」と返します。そして、人が家に帰ってきたときは「ただいま。」と言い、家にいた人が「おかえり」と返します。これはよく耳にする会話、言葉です。これって挨拶とは少し違いますね。何がちがうのでしょうか? 

ある保護者の方からこんな生徒の話を聞いたことがあります。その生徒は学校から帰宅するといつも、家にいたお母さんの顔をみて、自分が帰ってきたのに「おかあさん。おかえり。」と言うそうです。そこで、お母さんも「ただいま」と言ってから「おかえり」と言うそうです。何か不思議ですね。

その話を聞いて、ふと私自身のことを思い出しました。私には息子が一人います。息子が家を出るとき、私は「行ってらっしゃい」とは言いません。どう言うかというと、「(はよ)う、お帰り」と言うことにしています。なぜかと言うと、「いってらっしゃい。」と言うと、息子がそのまま帰ってこないような気がするからです。

「ただいま」「おかえり」という短い会話、言葉でも、その声の響きに「生きている」証をお互いが確認しあっているということなのです。先ほどの生徒は、帰宅したのは自分ですが、お母さんが自分のそばに帰ってきたから(お母さんの生存を確認できたから)「お母さん、お帰り。」と言うのでしょう。

私たちはお互いが生きていることを意識して、感謝できる瞬間を日常生活の中でもつことができることを幸せだと感じます。みなさんは生きているだけで人を幸せにできる、誰かにとってかけがいのない存在なんです。それを忘れないでください。

さあ、健康に気をつけて、3学期も元気に過ごしてください。 これで私からの話を終わります。

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