第16期生入学式挙行  #004

4/7(木)第16期生の入学式を挙行しました。

最高のお天気に恵まれ、最高の入学式となりました。桜の花も美しい姿で新入生を迎えてくれました。

保護者にも臨席していただくことができました。校長による入学許可宣言のあと、生徒代表が宣誓を行いました。式後には校長から担任団を紹介しました。

220407 16期生入学式2.JPG220407 16期生入学式3.JPG

(以下に校長式辞を掲載します。)

 ただいま入学を許可された243名の皆さん入学おめでとうございます。春のさわやかな風がわたり 色とりどりの花が咲きそろう今日、 ここに明るく元気な皆さんを迎えたことを心からうれしく思い、全校あげて第十六期生の入学を祝福し歓迎いたします。

保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。心よりお祝い申しあげます。

本校は、平成十九年、少路高校と東豊中高校をその(いしずえ)として、個々の進路を実現する学力の充実と自分自身や周囲のひとを大切にする心を育むことを教育目標に掲げ、総合学科の高校として新たに誕生しました。創立十五年の学校です。人に例えれば皆さんと同じ、成長の真っただ中にあり、子どもから大人へと日々、変化し続ける、青春の扉を今まさに開けんとする血気盛んな若者と言えます。

高校入学に当たり、新入生の皆さんに考えてもらいたいことを二つ話します。

一つは、入学の喜びを忘れることなく、「目標をはっきりと決めて頑張る」ということです。早い時期に、こんな大人になりたい、こんな仕事に就きたい、こんな資格を取りたいといった、将来の目標をもってください。高校生として、目の前のやらなければならないことから 決して逃げることなく、努力を積み重ねながら 計画的な毎日を送って欲しいと思います。皆さんは、一人ひとりすばらしい個性をそなえ、努力することで大きく伸びる可能性をもっています。ダイヤモンドの原石が磨かれて初めて輝くように、ひとの可能性は1000%、無限大です。失敗してもかまいません。勇気をもって何かに挑戦してみてください。何事もやってみないと可能性はゼロです。自らの可能性に チャレンジし続けてください。これまでに千里青雲高校で自分を磨き、光り輝いた数多くの先輩たちに続いて皆さんも新しい光となってください。また、千里青雲の先生方は挑戦する皆さんに最後まで付き合い、力いっぱい皆さんの背中を目標に向かって押してくれますので、大いに頼りにしてください。

二つ目は、大昔の話をします。20万年前にはいろんな種類の人類がこの地球上にいたそうです。でも、現在、地球上にいる人類は私たち、ホモ・サピエンスだけです。なぜ、ホモ・サピエンスは生き残ったのか。言葉をもつ人類は他にもたくさんいたそうですが彼らは地球上から消えました。どこに違いがあったのか。

ある時、私たちホモ・サピエンスは全く存在しないものについて情報を伝える能力をもつようになったそうです。

見たことも触れたことも、においを嗅いだこともないものについて伝える能力があったのはホモ・サピエンスだけだったそうです。伝説や神話、宗教について話すことができるのは私たちホモ・サピエンスだけだったそうです。

たとえば、「ライオンだ。気をつけろ。」とひとに伝えることは他の人類にもできました。でも、「ライオンはわれわれの守り神だ」と考える能力は私たちホモ・サピエンスだけのものだった。言い換えると、目の前にないことを想像できるのはホモ・サピエンスだけだったので、いろんな危険をさけることやさまざまな問題を解決することができた。だから、今も生き残っているのです。

いま、社会で求められているのは、人に言われたことを言われた通り、マニュアル通りできるだけの人間ではなく、自分で問題点を見つけて、自分の頭で考え想像して、その解決策を導き出し、自分でやってみることができる、そんな人が求められています。世の中は新しい時代、未来へと急速に移りかわろうとしています。いろいろな場面で人工知能(AI)が私たちに取って代わろうとしています。マニュアル化できるものはAIに置き換わります。ですので、これからの未来社会に必要とされる人間の仕事はマニュアル化できない仕事となっていくはずです。すなわち、私たちホモ・サピエンスがもっとも得意とする想像力をおおいに働かせることができる人が、これからの世界では必要とされます。

でも、あわてる必要はありません。千里青雲高校ではすでにそのような人を育てるプログラムを始めています。「総合的な探究の時間」やそれ以外の授業の中でもこれからの社会に求められる人づくりに取り組んでいますから、積極的に授業や部活動に参加してください。勉強だけではなく部活動など勉強以外のことにも最後まで頑張れる人ほど大きく成長できます。皆さんが光輝く瞬間を見るのを楽しみにしています。

最後に保護者の皆様方、本日から三年間お子さまをお預かりいたします。教職員一同心血を注いでまいる所存ですが、ご家庭におかれましても子供たちが学業に専念できるようご理解とご協力を賜りますようお願い申しあげます。これをもって式辞といたします。

令和四年四月七日

大阪府立千里青雲高等学校 校長  浅尾 悦司

カレンダー

2024年3月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31