8/23(金)2学期始業式を挙行しました。 今日の式も放送での実施となりました。
校長式辞のあと、特別活動部長から部活動の表彰披露と教務部長、保健部部長、生徒指導部長の講話がありました。式後は大清掃のあと、さっそく、授業開始です。
(以下に校長式辞を掲載します。)
今日も正門で皆さんの元気そうな顔を見ることができるました。
長い夏休みどうでしたか?久しぶりにどこか旅行にいった人もいるのでないかと思います。交通手段は何を利用しましたか?電車、車、それとも船ですか? もし船で旅をしたひとがいたら、少し思い出してみてください。船のデッキから海を眺めているとき、日光を浴びて銀色に輝きながら海面近くを飛ぶ魚を目にしませんでしたか?そう、トビウオです。今日はトビウオについて話します。
夏前から魚屋さんでも見かけるトビウオですが、お店で実物を見たことはありますか?飛んでいる姿を見たことがある人は少ないと思います。私は以前、舞鶴から北海道へフェリーで旅したときにトビウオに出会いました。
トビウオはなぜ飛ぶのでしょうか?トビウオに聞いてみないとわかりませんが、一説には海中から海上に出て姿を消すことで大きな魚から逃げるためとも言われています。この世界で生き抜くために、未来を切り開くために飛ぶことを覚えたのですね。では、トビウオは飛ぶために具体的に何を身につけたかというと、トビウオには大きな胸びれと腹びれがあります。体を軽くするために、食べたものをすぐに消化して外に出すために胃袋がないそうです。
脂肪の量も少ない体をしています。胴体を包丁でスパッと切った断面をみると逆三角形、まるで船を正面から見たような形になっていて海面でスピードを出しやすくなっています。横から見るとY字型に見える尾びれの長さは上下が同じではなく、下側のほうが長くなっていて海面から飛び立つときに水を思いっきりかいてスピードを上げやすくなっています。
トビウオは海面から5メートルまでの間を時速60キロで最大500メートル以上飛ぶこともあるそうです。このようにして、これまでこの世界で種を絶やすことなく長い年月を生き抜いてきました。
みんなはいろんな世界で生きています。それぞれが生きる環境はこれまでも、今も、そして、これからも、ひとつひとつ異なります。ひとりひとりがその環境のもとで工夫し変化しながら、生き抜いていってほしいと思います。
さあ、3つの学期の中で、最も長い2学期です。 工夫と変化が最も必要な学期でもあります。まだまだ暑い日が続きます。健康に気をつけて、今学期もしっかりと頑張りましょう。