2学期終業式  #152

12/22(金)2学期終業式を挙行しました。非常に寒いなか体育館での式でしたので、

防寒具を用意したうえで終業式を実施しました。

校長式辞のあと、特別活動部から部活動の表彰披露と教務部、保健部、生徒指導部からの講話がありました。

今回も各部が活躍し、たくさんの賞状をいただきました。表彰されたのは剣道、ソフトテニス、陸上競技、女子ハンドボールの各部でしたが、枚数が非常に多く、3学期の始業式にも残りの賞状を授与する予定です。

(以下に校長の式辞を掲載します)

5年前、こんなニュースが話題になりました。山口県で2歳になったばかりの男の子が行方不明になり、3日後に奇跡的に発見されました。無事に生還したと知ったときには私も胸が熱くなったのを覚えています。男の子を発見したのは警察官でもなく、地元の人でもありませんでした。

それは当時78歳のボランティアの男性、尾畠春夫さんでした。この人は、65歳で働くことを終え、「これまで人にお世話になってきたから、これからは人のために何かさせてもらおう。」と東日本大震災をはじめ、西日本豪雨等、全国の被災地でボランティアをしてこられたそうです。83歳になった今でも、胃がんをわずらいながらも活躍しておられます。無事発見された男の子のおじいさんにお風呂に入るのを勧められたとき、尾畠さんはひとに迷惑をかけられないと、かたくなに断っておられた姿がとても印象的で感動しました。  

私は中学生を対象にした学校説明会では常に、千里青雲高校の自慢は真面目で礼儀正しく、心優しい生徒ですと話しています。新型コロナが5類に引き下げられた今年、千里青雲高校の多くのみんなが、様々なかたちでボランティア活動をしてくれました。

募金活動に参加した生徒会執行部をはじめ、近隣に住むお年寄りに、踊りや演奏を披露してくれたダンス部と吹奏楽部。地域の公民館の活動を支えてくれた美術部。外国人留学生とのスポーツレクレーションで協力してくれたバドミントン部と男女バレーボール部。授業でも「ボランティア実践」を選択している生徒をはじめ、高齢者施設でのレクリエーションを企画してくれた授業「地域の福祉」の選択生徒。家庭科の授業で近くのこども園のこどもたちと一緒に遊んでくれたみんな。さらには学校周辺の落ち葉を大量に集めてくれた1年生。他にも学校内外で日常的に協力してくれている多くの人たち。ここでは全てを紹介しきれません。紹介できなかった人たち、ごめんなさい。

世のため人のために何かしたいという「奉仕の心」の大切さは、昔から今へ脈々と受け継がれています。尾畠さんのことを誇りに思うのと同様、私は千里青雲生のことを誇りに思います。

自分の都合や利益だけを考えて行動することを「身勝手」といいますが、これからも、世の中の都合や利益を考えて行動できる「世勝手」な千里青雲生でいてください。

さあ、冬休みに入ります。ふれあいを大切にして、しっかりと睡眠をとる習慣を身につけ、初夢を忘れるくらい熟睡して、よい新年を迎えてください。

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