本日、大阪府立吹田東高等学校第42回卒業証書授与式を挙行いたしました。
保護者の皆様、地元の方を含めた来賓の方々の見守る中、310名の卒業生を送り出すことができました。
おめでとうございます。 そして、ありがとうございました。
式辞要旨
君たちが起立する姿に、未来を切り開いていこうとする強い意志を感じました。
希望と不安が入り混じった入学式から3年間、本校の教育方針「真理を求め 正義を愛し 健康であれ」の下、皆さん一人ひとりが、3年間1000日のドラマの主人公としてすごされました。
前向きに取り組んだ授業、自分たちで作り上げた万博記念競技場での体育祭と文化祭、合唱コンクール等の学校行事の光景、吹田東高等学校の伝統を受け継いだ生徒会活動・部活動の光景などが目に浮かびます。
特に、体育祭での応援パフォーマンスは素晴らしく、皆さんの心にも刻まれていると思います。42期生の皆さんの真摯な取り組みとその成果は、さらに後輩たちへ本校の伝統・校風に輝きと深みを与えてくれ引き継がれていきます。皆さんが吹田東高等学校を育ててくれたことに感謝したいと思います。
今日、このようにめでたく卒業式を迎えられたのは、君たち自身の努力の成果であることはもちろんですが、君たちを影になり日向になり支えて下さった、保護者の方をはじめ多くの方々のおかげでもあります。このことを心に刻んでこれからに繋いでください。
昨日、オリンピックで大活躍した女子スピードスケートの選手の帰国インタビューを見ました。彼女らはやり切ったという輝きと、これからどうするかの決意に燃えていると感じました。
卒業されるあなたは、自分をどう思いますか。自分の理想とする自分、あるいは、なりたい自分になれたでしょうか。あるいは、近づけたでしょうか。 誰にでも良いところ、足りないところがあります。よく人は、長所を伸ばし、短所を克服せよと言います。言うのは簡単ですが、難しいことです。
では、どうすればいいのでしょうか。アメリカの神学者ピールは、著書「積極的考え方の人生」でこう語っています。 「自分を、自分がなりたいと思うタイプの人間に変えるには、まず、なりたいと思う性格をはっきりつかみ、つぎにそのイメージを、意識の中にしっかりと保つことが必要だ。それから、あたかも、その性格を実際に持っているかのようにふるまう。また、自分はいま、得たいと思う生命の質を獲得しつつあるのだと、くりかえし自分に言って聞かせるのである。」
同じく、アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズは、「もし、なんらかの資質を得たいなら、すでに、それを自分のものとしたかのように行動せよ」
「自分にはそれができないと言った瞬間から可能性の道は閉ざされてしまう。同じ能力の持ち主でも、プラス思考で取り組んだ人は、うまく行き、マイナス思考で取り組んだ人は、うまく行かない。まさに人間は自分が考えた通りの結果を手にするのである。」と語っています。
高校3年間で、皆さんは大きく成長しました。疑問を持ち、それを解決する力をつけられてきたと思います。これからも成長し続けてください。
どうか、自分はこうなりたいというイメージを持ち、それに向かって進んでください。そうすれば、きっとなりたい人間になれると思います。
いつも、「自分は素晴らしい人間だ」と自分に語りかけ、前向きに、そして、積極的に物事に向かってください。必ず、道は切り拓かれます。
皆さんのこれからの活躍に期待し、皆さんの未来に幸多きことを心から願っています。