災害ボランティア(1)

平成30年12月21日から24日まで、宮城県での「高校生災害ボランティア」活動に行ってきました。8人の生徒が活動に参加しました。

12月22日 活動1日目の様子

平成23年の東日本大震災において、大きな被害を受けた宮城県名取市にある閖上地区の様子を見学しました。聴覚障がいのあるご夫婦から、震災時の様子を伺いました。

①日和山の見学

日和山は、標高6.5mの山で、山頂には富主姫神社があります。地域の方々の憩いの場でしたが、12mの大津波によって、社殿は流失、鳥居や石碑も倒壊しました。

震災時、過去の津波の経験から、たくさんの人がこの日和山の上に避難しましたが、予想を上回る大津波により、多くの命が失われました。助かったのは、松の木に登った数人だけだったそうです。

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②ご夫婦のお宅のあったところ

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震災時、地震が起きたことは防災メールでわかりましたが、津波に関する情報は全く入らず、ご夫婦は「おかしいな?」と思いながら家にいたそうです。近くに住むお兄さんが車で助けに来てくれて避難が必要だとわかりました。家を出ると道の向こうの空に、雲のように津波の波頭が見え、すぐそこまで津波が迫っていたそうです。家族のゆくえもまったくわからないまま数日を過ごし、息子や孫の姿を見た時は本当に嬉しかったと話しておられました。

③荒浜小学校(震災遺構)

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津波が押し寄せ、建物の2階まで浸水しました。この学校へ避難した地域住民を、屋上からヘリコプターで救出しました。今でも浸水の後が生々しく残っています。

宮城県立聴覚支援学校との交流

宮城県立聴覚支援学校の陸上部のみなさんと交流しました。聴覚障害のある先生から震災時の様子を伺いました。生徒の皆さんも、小学生だったころの震災のことを思い起こし、体験談を語ってくれました。思い出すのがつらいことや、忘れてしまいたいこともあったと思いますが、皆さんがそれぞれに話してくれた体験は大変貴重なものでした。持ち帰ってだいせんのみんなにも伝えたいと思います。

宮城県の様子

震災から7年が経ちますが、宮城県は今も復興の途中にあります。沿岸部の県道塩釜亘理線など約10㎞で、7mの盛り土をするかさ上げ工事が行われています。至る所で工事が行われており、まちの姿もどんどん変わっているそうです。一度津波の被害を受けた場所が復興するには多くの作業が必要であり、長い年月がかかります。復興に向けて進んでいく街の現状を見ることは、だいせんの生徒にとっても大きな意味がありました。

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