令和5年10月18日(水)、ウズベキスタンより就学前・学校教育省関係の方々(12名)が、当センターに来所されました。独立行政法人国際協力機構(JICA)委託「ウズベキスタン国就学前におけるインクルーシブ教育実践強化プロジェクト」の取組みとして、10月17日より2週間に渡って、大阪や東京のインクルーシブ教育関係部署を訪問されました。
ウズベキスタンは、2009年に「インクルーシブ教育国家構想」を策定し、2013年~2017年の教育セクター計画によりインクルーシブ教育の推進に取り組んでいます。
2020年の教育法改正では、障がいのある子どもをはじめ、特別な教育的ニーズのあるすべての子どもたちが、教育への平等なアクセスを保障されることを目的に、各教育機関がインクルーシブ教育を提供することを定めています。
このような背景を踏まえ、ウズベキスタンでは支援教育の知識・技術を土台としたインクルーシブ教育に関する現職教員研修の制度的基盤の確立を目的としたプロジェクトが開始されているとのことです。
大阪府教育センター所長のあいさつに始まり、以下の講義、説明を行いました。
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1 大阪府教育センターの概要
2 支援教育推進室 研修プログラム Part1
3 幼稚園新規採用教員研修より
「ともに学び、ともに育つ」教育-子ども理解と早期からの気付き・援助-
4 支援教育推進室 研修プログラム Part2
5 教育庁ハートフルオフィスについて
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ウズベキスタン就学前・学校教育省の皆さまは、それぞれの講義をたいへん熱心に聴講されていました。最後に、教育庁ハートフルオフィスの非常勤作業員から、「鶴」や「兜」の折り紙を、ウズベキスタン就学前・学校教育省の皆さまにプレゼントしました。訪問団の方々にたいへん喜んでいただけたようです。
今後も当センターでは、「ともに学び、ともに育つ」教育の一層の推進のために、障がいの有無に関わらず、一人ひとりの教育的ニーズに応じた、必要な支援が実施できるよう、教職員研修をより充実させていきたいと思います。
すべての子どもたちの笑顔が輝く未来のために、ウズベキスタンの支援教育と大阪府の支援教育がともに発展していくことを願っています。
(支援教育推進室)